スウェーデン・ストックホルム発スニーカーショップ「スニーカーズエンスタッフ トーキョー(Sneakersnstuff Tokyo)」が、アジア初の店舗を12月14日、東京・代官山にオープンした。
同店舗は、ストックホルム、ロンドン、ベルリン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルスに続く7店舗目となる。立地は代官山ログロード3棟で展開。また、来春2月にはアウトドアテラスのあるSNSカフェ(SNS Café)が併設でオープンする。
取り扱いブランドは、アディダス オリジナルス(adidas Originals)を始め、アシックス(ASICS)、ニューバランス( New Balance)、プーマ(PUMA)などがラインナップ。また、ナイキ(NIKE)、ジョーダン(JORDAN )、 グラミチ(Gramicci)、adidas Consortiumなど一部は、同ブランド限定のアイテムを展開しているのも特徴だ。
同ブランドは各店舗のデザインにその土地の風土や文化とスウェーデンやスカンジナビアのヘリテージと背景を融合することを特徴としており、代官山店のインテリアにはアジアの伝統的な構築とコンテンポラリーな建築の両方からインスパイアされた要素をスカンジナビア流に再解釈し、デザインに取り入れている。
店舗デザインは、これまで全店舗とオフィスデザインを手がけてきたストックホルクを拠点とするデザインスタジオのボフィンク デザインスタジオ( Bofink Design Studio)のリードデザイナー、ジェニー・アスケンフォース(Jenny Askenfors)と同ブランドが共同で設計。
内装に使われている ユニークで美しいカラーの家具や什器は全てスウェーデンとヨーロッパで作られたものを揃えおり、ハンドメイドであったり、3Dプリンターを使ったりと、それぞれの店内のテーマにあわせ様々な手法で作られている。
同店を設計するにあたり、建築家のジェニー・アスケンフォースは、日本の伝統的な部分とフューチャリスティックな部分の両方からインスピレーションを得て、2棟あるリテールスペースの1棟目を「トラディショナル(TRADITIONAL)」 、2棟目を「モダン( MODERN)」、3棟目のカフェを「スウェーデン」という3つの異なるコンセプトでデザイン。ショップの家具や什器は全てカスタムメイドで作られ、3棟ある建物はそれぞれに完全に異なる世界観で展開し、コントラストを形成している。
3号棟は、伝統的な日本の文化をコンセプトとし、什器は日本の伝統、文化、映画などからインスピレーションを得て、スカンジナビアのデザイナー、家具メーカー、アーティストによって全てハンドメイドで作られている。店内を入ってすぐに見える、映画「修羅雪姫」にインスパイアされた蝶番を使ったテーブルの上には、下駄の靴をイメージしたスニーカーディスプレイが置かれ、その上を紫の傘が覆っている。
スウェーデン人の木工アーティストChrister Björkmanによる手彫りのソファは1点物で、所々にスニーカーがフィーチャーされている。ゴジラからインスパイアされたテーブルは、スウェーデンのタンショー社製のエンボスレザーを使用し、テール部分がシューズの試着用のチェアーとして使えるように設計。他にもエアフォース1のソールのパターンをカービングしたZenテーブルやシルクの羽毛布団にスカジャンのモチーフを刺繍したコタツテーブル、「七人の侍」に 出てくる日本刀をテーマにした什器や、イサム・ノグチの作品をイメージしたスウッシュのテーブルなど特徴的で存在感のある強いピースの上にプレミアムなスニーカーがディスプレイされている。フィッティングルームにも細かい拘りが詰まっており、2部屋あるうちの1部屋は昭和の日本の映画館をイメージし、もう1部屋には畳が敷かれ、和紙のランプ、スウェーデンの家具アーティスト、デイビッド・テイラーが作成した浮世絵をフレームに描かれたミラーが配置。 床材にはリサイクルグラスでコーティングした溶岩のタイルとレッド、オレンジ、ブラック、グレーのウッドを使用し、ダークで深みのある印象に仕上がっている。
4号棟はモダンとテクニカルをコンセプトとし、セイラームーンや鉄腕アトムなどコンテンポラリーな日本のアニメやキャラクターから着想を得た現代の日本文化からインスパイアされたデザインコンセプトになっている。 ポップなピンクのコンクリートのフロア、パステルブルーの天井が3Dプリンターやハイテックで実験的に作られた什器を包み込んでいる。メインとなるディスプレイウォールはセイラームーンの髪をイメージしたシリコンの突起物で覆われている。3Dプリンターで作られた300 個のSNSのキャラクターを埋め込んだ什器、スウェーデンの家具デザイナーのジョン・バックが鉄腕アトムをイメージしてデザインしたテーブル、クロームのディテールがアクセントとなっている3Mのマットシルバーのシェルフが、部屋の中心にある大きなミラーの箱を囲んでいる。ミラーの箱の中にはプリクラの機械が入っていて、フィッティングをしながら撮影できる仕掛けになっている等、同棟は遊び心が満載のポップで楽しい内装に仕上がっている。
2号棟には来春2月、 SNS Caféがオープン予定。東京渋谷神山町にあるカフェ「キャメルバック(CAMELBACK sandwich&espresso)」との共同で運営され、メニューもスウェーデンと日本の両文化からインスパイアされたフードやペストリーを提供する予定だ。これまでも同ブランドは、訪れる人や友人が集まるためのスペースとしてニューヨークではSNS BAR, ベルリンにはエキジビションやイベントを行うためのスペースを作ってきた。東京でも同様にフードとドリンクを提供し、ゆったりした空間を楽しんでもらえるようにと同カフェが誕生。アジアのエッセンスを取り入れた他の2棟とは異なるコンセプトで、3棟の中でもスウェーデンらしいデザインが最も反映されているスペースとなる。また、カフェ内には東京限定の同ブランドのアイテムを取り揃えたギフトショップ、東京ローカルのクリエーターの作品を展示するスペース、SNSの世界観にあった本をセレクションした特製の本棚(通称 The SNS Book Club) が設置されており、 カフェ利用者は自由に本を閲覧することが出来る。
スティグ・リンドベリからインスパイアされたタイルは同ブランドに昔からイラストを提供してきたスウェーデン人のイラストレー ターManderがデザインを手がけた。Simon Klenellによるハンドメイドのガラスのランプ、90年代のスウェーデン軍のカモフラージュのパターンをレザーでパッチワークしたシートが特徴的なArtekのカスタムチェア、手吹きグラス、カスタムのBumlingのペンダントライトなど、細部までスウェーデンのディテールに拘っている。
SNEAKERSNSTUFF TOKYO
住所:渋谷区代官山町 13-1 ログロード代官山
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休
TEL:03-6868-8801