パルコは、渋谷パルコパート1・1階スペイン坂入口に6台のデジタルサイネージ「P-Wall」の設置を12月13日(金)からスタート。
これは、WEBサイト上の商品情報を店頭のインタラクティブサイネージにも一覧表示することにより、同店に出店しているブランド・ショップの1,000 種類にもおよぶ商品との接点を設け、来店客の実店舗での新しいショッピングの楽しさを提供するというもの。気になる商品に直感的に手を触れると拡大表示されるほか、カラーバリエーションなどを確認することができます。従来の店頭ショウウインドウではスペースの制約により展示ができなかった、商品情報や店舗情報の提供を可能にする仕組みで、チームラボと、パルコなどのインターネット事業を手掛けるパルコ・シティとともに開発されています。
パルコでは、WEBを活用したコミュニケーション戦略のキーワードとして、「24 時間 PARCO」を掲げ、オムニチャネル化を推進しており、今回の「P-Wall」はその一環として実施されたものとなります。また同社は、今春から全国のパルコ各店舗のWEBサイトをリニューアル。「PARCO SHOWWINDOW」というサービスを導入し、パルコのオンラインショッピングモール「PARCO-CITY」と出店テナントの自社ECの商品情報と店頭の連携を進めています。
ショッピングモールや百貨店などのディベロッパーを中心に流通各社のオムニチャネル化戦略の動きが活発化していますが、ファッション業界的に特筆したいのが、ファッション以外の一般消費財のオムニチャネル化も同時に推進、導入されているということです。
今もなお、ファッションのオムニチャネル化の各社施策には、賛否両論さまざまな意見がありますが、例えば、日々の食材などを扱うスーパーなどでの”買い物の仕方”も大手スーパーを筆頭に変わりはじめていることを考えると、一般消費者への新しい買い方の浸透や定着もそう時間はかからないことが予測できます。
そういった意味では、ファッションの買い方もさらなる変化が一般消費者のニーズとして求められる時代が近い将来くるといっても過言ではありません。
こうした各社のオムニチャネル化戦略は、2014年以降もさらなる加速化が予測され、今後の動向によりいっそう注目できます。
・PARCO Digital In formation Wall「P-WALL」