「バーバリー」が、パリのサントノーレ通りに新グローバルデザインをコンセプトにした新しい旗艦店をオープンした。
創業者トーマス・バーバリー氏が1909年に初の海外店をオープンしたフランスの首都・パリにオープンする新店舗は、建築家のヴィンチェンツォ・デ・コチスとのコラボレーションによって設計。ブランドのアイコニックなハウスコードを様式的に再解釈し、ラグジュアリーに表現された空間が特徴だ。シグネチャーであるバーバリーチェックを進化させ、コンセプトとして採用した他、メタリックなミラー天井や、チェッカーボード状のタイルなど、リフレクション効果で開放感あふれる作りとなっている。さらに、バーバリーチェックを構成するカラーであるベージュ、ブラック、ホワイト、レッドーはキーカラーとして、コンクリートやセラミック、ハイグロス加工などの異なるテクスチャーで店内のあらゆる場所に使用。ブルータリズムの要素とラグジュアリーな素材感の組み合わせがモダンな雰囲気をクリアに演出している。 オープンを記念して、シグネチャーチェックをさらに追求するために、店舗外装を新しいバーチブラウンチェックで装飾。同時に、アイコニックなチェックパターンをパリの名所にプロジェクションを映し出したり、チェックをまとったロンドンタクシーを走らせるなど、街全体をチェックでテイクオーバーした。
1階は、最新コレクションが飾られる、端正で明るいギャラリーのようなスペースにデザイン。ヴィンチェンツォ・デ・コチス氏が手がけた、再生ファイバーグラスで作られたハンドペイントの彫刻が出迎え、アクセサリーコレクションがガラスとハイグロス素材の棚に並ぶ。透明な素材と反射素材を組み合わせることによって、エリア分けされたフロアに親近感と開放感を与えている。 現在は、ブランドのシグネチャーバッグである「ローラバッグ」を中央にディスプレイ。その他、今春夏ショーで初登場した「ロンビバッグ」や「オリンピアバッグ」、「ポケットバッグ」、「TBバッグ」などのキースタイルのバッグや、メンズ・ウィメンズのウォレットやカードケース、ベルト、ポーチなどのSLGをラインナップ。また、オープンを記念して、サントノーレ通り店限定のシルクスカーフやブランケット、クッションカバーも取り扱う。
2階へ上がると、モノクロームのタイルを複雑にあしらった階段を囲むようにミラーの天井とガラスボックスが現れる。メタリック加工のハンギングレールは窓を囲うように構成されており、自然光を取り入れたディスプレイは、ストアコンセプトであるオープンなデザインを助長させている。メンズフロアでもあり、コットンシャツやカーコートを始め、シグネチャーであるアウターウェアはトレンチコートなど最新コレクションが幅広くラインナップする。
3階はウィメンズフロアとなっており、他フロア同様、明るく開放的な雰囲気を保ちつつ、歴史的なタウンハウスのヘリテージを称える雰囲気が魅力だ。伝統的なフレンチドアや、オスマン様式の窓など、建物がもつ元来の開放感に加え、ホワイトのテラゾーやミラー素材がさらに開放感を高めている。家具や什器は連結するようにカスタムし配置されており、ウィメンズのシューズルームではソファと什器が窓枠と一体化し、窓から見えるパリの景色がさらに強調されるとともに、古さと新しさが同居しているようだ。 アイテムは、メンズ同様に最新ランウェイコレクションを始め、クラシカルなアウターウェアからアイコニックなトレンチコートなど幅広いラインナップが魅力だ。
4階では、同ブランド史上最大のプライベートエリアを展開。新しいグローバルデザインコンセプトとして導入されるのは初となり、ビスポークサービスや、上質なラグジュアリー体験を提供する場として誕生する。モダンな空間と什器で仕上げられた空間は、ブランドのエッセンスを詰め込んだスペースとなっている。
Photo / © Courtesy of Burberry
「BURBERRY RUE SAINT-HONORÉ」店舗概要
住所:376-378 Rue Saint-Honoré 75001 Paris
営業時間:(月曜日-土曜日)10:30 – 19:30 (日曜日)13:00 – 19:00
面積: 793平方メートル