Nen Globalは、東京・代官山に「ネン トーキョー(Nén Tokyo)」を9月2日、グランドオープンする。ベトナム・ダナン発のモダンベトナムレストラン「ネン ダナン(Nén Danang)」は、“Consciously Vietnamese(意識的にベトナムらしく)”を掲げ、サステナブルな取り組みとストーリー性あるコース体験で、ベトナムで初の「ミシュラン・グリーンスター」を受賞するなど、国際的に評価を受けてきた。代官山のネン トーキョーでは「規律的な爆発(A Controlled Explosion)」というコンセプトのもと、ベトナム料理の精神と味わいを、日本の食材と感性を織り交ぜながら表現。シェフ サマー・レ率いるチームが、伝統と革新が交錯するベトナム料理の“今”を伝える。


ネン トーキョーでは、ベトナム料理の構造に敬意を払いながらも、日本国内で育てられた旬の食材を中心に使用する。食の根ざす土地に寄り添うことを大切にし、ルーツに忠実でありながらも日本の自然や風土にしなやかに馴染む表現となっている。

著名なデザインスタジオnendoが手がけた建築賞受賞歴のある建物内に構え、モダンベトナムのディテールを散りばめた内装が、料理体験をさらに深める。空間に調和するかたちでベトナムらしさを織り込むことがテーマとなり、インテリアデザインはベトナム出身で日本でも専門的な研鑽を積んだレ・フォン・グェン率いるMirai Houseが担当。空間の静けさや奥行きに寄り添いながら、ベトナムの伝統的な紙芸術「Trúc Chỉ(チュックチー)」などを随所に取り入れ、現代的な感性とベトナムの精神性が溶け合う空間を構築した。
2017年に誕生したネン ダナンは、ベトナム中部・ダナンを拠点とするモダン・ベトナム料理の先駆け的存在だ。約99%地元ベトナム産の食材を使用し、料理を一つの「体験」として捉え、文化や自然、作り手の想いを物語として届けるコース「Sto:ry Menu」を特徴としている。2024年にミシュラン・グリーンスターをベトナムで初めて受賞し、2025年にも2年連続で同賞を獲得。環境配慮と美食を両立させるレストランとして国内外の注目を集めている。2022年には姉妹店としてホーチミンに「ネン ライト(Nén Light)」をオープン。ミシュラン・セレクテッドレストランに3年連続掲載されており、ネンブランドの世界観をよりパーソナルに体験できる場となっている。


ダナン出身のシェフ サマー・レは、学生時代にベトナム料理を世界に伝えるため、料理ブログを開始した。10年以上にわたり情報を発信し続けたのち、2017年にネン ダナンを創業。その後ホーチミンにネン ライトをオープンした。ベトナム料理とその文化に対する深い知識に裏打ちされた、味わいのみならず物語性や社会的背景を含めて“体験”として届けるスタイルは、国内外で高く評価されている。また、大学時代には日本・大分の立命館アジア太平洋大学(APU)に留学。そこで触れた日本の美意識や食文化は、彼女の料理観や空間づくりにも影響を与えている。























