米・Facebookは5月20日(現地時間)、2014年3月から提供している「Premium Video Ads(プレミアムビデオ広告)」を日本、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、イギリスの7ヵ国でも提供開始すると発表。
これは、ブランディングを目的とした広告主向けのソリューションとして、Facebookのニュースフィード内に配信される15秒の動画広告。スクロールしてユーザーの視界に入ると最初は無音で自動再生され、視界から外れると動画の再生が自動的に止まる仕組みで、ユーザーが動画をタップすると、フルスクリーン表示となり音声も再生されるようになっています。
高品質な映像や音声を使ってできるだけ多くの人々にリーチしたいと考えている広告主向けの商品とされていますが、動画の長さは15秒に統一され、実施にあたっては、一定のクオリティが確保されるよう、Facebook側で審査を行い、一部の広告主に制限されています。今後、利用者の反応を測定しながら、提供範囲を拡大させていくといいます。
また、Facebook上に投稿された動画に対して、延べ動画視聴回数、ユニークの動画視聴回数、平均視聴時間、視聴者のリテンションなどが把握できる分析ツール「ビデオメトリックス」も同時にリリースするなど、企業の動画マーケティングに向けたサービスの拡充を図ります。
ファッション業界では、カタログの延長線上としてブランドの世界観を表現するムービーやキャンペーン告知としての動画活用が既に標準的になっており、YouTube「TrueView」広告やJR東日本「トレインチャンネル」などの車内ビジョン広告の実施が目立ってきています。
本格的な実施に向けて、慎重に反応をテストするとのことですが、”押し付けない”動画広告として成功しているYouTube同様にマーケティング活用される日がくるのか、今後に注目できます。