ビームスと渋谷区が、「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定」を締結した。
この協定は、企業の優れた技術やノウハウを活用し、協働して地域社会の課題解決を図るというもの。項目には、1.ライフスタイル領域に関する支援、2.街づくりや地域コミュニティの活性化に係る支援、3.環境・資源・エネルギー領域に関する支援、4.商工観光並びに文化振興に関する支援、5.多様性社会(ダイバーシティ)の実現に関する啓発活動への支援、6.その他の支援が含まれる。なお、ビームスが自治体とこのような協定を締結するのは、初となる。
1976年に渋谷区神宮前に1号店を創業したビームスは、多様な文化の情報発信拠点であり、企業や学校、商業施設が集まる生活圏として、地域の社会的問題解決に向けたさまざまな取り組みを推進する渋谷区をファッション・ライフスタイルの切り口からサポートし、より魅力ある街づくりに貢献。両者の協働から生まれる相乗効果に期待する。
今回の締結に先駆けビームスは、渋谷区が区職員でクールビズ推進委員会を組織して全庁的に取り組んでいる「クールビズ」の取り組みに協力。今年の8月、区職員向けに行われたイベント「HOW TO BE COOL GUYS!」では、今年のファッショントレンドをふまえながら、執務中の区職員にふさわしい夏の装い提案を講義形式で行った。同講義内容を収録した小冊子も制作・配布したほか、涼しく快適に業務ができるポロシャツとTシャツも製作。また、9月4日には、 渋谷区総合防災訓練「SHIBUYA BOSAI FES 2016」をサポートし、スタッフTシャツを提供している。
今後も本協定を通じて、ビームスがこれまで培ったノウハウやアイデアを活かし、ファッションやライフスタイルを中心としたさまざまな取り組みを渋谷区と連携して行っていく予定だ。
今年40周年を迎えるビームスは、神戸市との協業プロジェクトもリリースするなど、自治体との取り組みが活発化している。同社独自の、ファッション・カルチャーのフィルターによる「ソーシャル・アクション」に期待がかかる。