いま、書店の女性誌コーナーやファッション好きな女性のSNSを賑わせているのは、ミディアムが9月12日(金)に発行した新雑誌「PERK(パーク)」です。
2014年8月に独立創刊したばかりの大人のメンズストリート誌「GRIND」の増刊として初号は8万部を発行、「GRIND」「Ollie」を手がける千葉琢也編集長による新たな取り組みとして、業界でも注目されています。
英語で<さっそうと元気に振る舞う。気取る。(服を)スマートにめかし立てる。生意気な。>などの意味を持つ雑誌「PERK」のコンセプトは、”世界中のオシャレなダウンタウンガール”。東京やNY、LA、ロンドン、パリのダウンタウンのストリートシーンから切り取った、オシャレ・遊び好きな都会のアクティブガールズスタイルを世界基準で発信。読者ターゲットは、 24 〜30 歳のインディペンデントなマインドを持った女性です。
「PERK」の軸となるファッションは、「ハイエンドとストリートの M I Xスタイル」。カジュアルなストリートスタイルをベースにしながら、そこに憧れハイブランドのエッジの効いたアイテムを加えるといった、今の時代感に合う都会的コーディネートを提案しています。
誌面は表紙が一ツ山佳子、LA撮影の巻頭ファッションストーリーを山脇道子がスタイリングを手がけるなど、モードやガールズを代表する国内外のトップクリエイター陣が参加。起用モデルには、外国人モデルを中心に、”PERKガール”として鈴木えみや大屋夏南、エリーローズや松岡モナなど東京のItモデルが登場し、この秋ヘビロテ予定「PERKガールのWISHリスト」として私物を紹介。このほか、「ダウンタウン・ガールに贈るトレンドキーワード12」や「ダウンタウン・ガールのための最強アウター12」、マストブランドとして「Alexander Wang(アレキサンダーワン)」をストリートモードに表現した特集など充実した内容です。
今回、F.M.J.ではそんな注目雑誌「PERK」誕生の背景を千葉編集長に取材させて頂きました。
―まず、新雑誌「PERK」発行に至った背景や狙いを教えてください
「ストリートカルチャーをテーマに出版を続けてきましたので、その過程でストリートをテーマにした女性誌を発行するのは必然の流れでした。特に今はストリートファッション、カルチャーがファッション、モードの世界でもある程度の発信力を持ち始めてきたと感じていたので、いいチャレンジになると思いました。」
―「Ollie」「GRIND」を今日まで成功させてきたメンズ畑の千葉編集長による、初の女性誌も注目理由の一つです。その意図は?
「『Ollie』『GRIND』を作りながらも常にレディス誌の展開は考えていました。また『Ollie』や『GRIND』の彼女像は街にはたくさんいると感じていましたが、そういう雑誌がなかったので作りたい想いがありました。またそんな女性たちを巻き込んで、改めてストリートカルチャーやサブカルチャー、純粋に遊びの文化が盛り上がれば楽しいと思っています。」
―読者ターゲット層を具体的にイメージすると?
「ファッションだけに留まらず、音楽やアートも好きで、自分自身で人生を楽しむことを知っている自立した女性。ファッション的にはハイブランドもカジュアルなブランドも自分の感覚でMIXできる。そしてそのベースは都会的なマインドにあります。」
―いま旬ブランドの選定や”ハイ&ロー・ミックス”のスタイリング、ハイクオリティな誌面が魅力です。起用スタッフは、どういった基準での人選でしょうか?
「ストリートカルチャー、ファッション、音楽、アートに造詣のある方々です。そういう考え方のもとに男性・女性を問わず参加していただいています。初号のスタイリスト陣は、一ツ山佳子さん、菅沼志乃さん、伊藤信子さん、山脇道子さん、猪塚慶太さん、高橋ラムダさん、服部昌孝さん。フォトグラファーは、Ami Siouxさん、Jake Michaelsさん、水谷太郎さん、岡本充男さん、森健人さん、鈴木新さん、後藤慶太さん。」
―発売から約2週間経ちましたが、その後の反響をお聞かせください
「SNSなどではとても好意的な反響をいただいていると感じています。こんな雑誌はなかったと言っていただいてることはうれしいです。また、蔦屋書店 代官山さんからは追加発注をいただいたりと都市圏での反響はいいと思います。ただ、まだまだ媒体の知名度もないので、全国の方々に知っていただくには少し時間がかかるかなという気がします。」
―最後に、今後に向けたメッセージをお願いします
「まずは地道に自分たちの考えやスタイルを伝えていきたいと思います。」
巻頭は山脇道子スタイリング・LAロケによるファッションストーリー
「ダウンタウン・ガールに贈るトレンドキーワード12」
鈴木えみや松岡モナなど東京のItモデルが登場し、この秋ヘビロテ予定「PERKガールのWISHリスト」として私物を紹介
「ダウンタウン・ガールのための最強アウター12」
コンセプトの通り、まさに時代の気分を切り取った新ガールズファッション誌「PERK」の誕生。千葉編集長もいうようにSNSをみると、業界内からも高い評価が集まっていることがわかります。次号は11月12日(水)発売予定、また2015年2月より月刊予定となっており、今後の展開に期待がかかります。
・雑誌「PERK」 http://www.perk-mag.com/