ニホンモニターは、2014年1月から11月までのテレビCM出稿状況を集計した「2014タレントCM起用社数ランキング」を発表。
女性タレント部門で1位はモデル・タレントのローラで、「ビーチ・ジョン(PEACH JOHN)」や「ジーユー(GU)」をはじめとしたCM14社に起用され男女総合トップとなり、自身初となるCMクイーンに輝いています。2位は、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」出演で全国的な認知を得た女優・有村架純が「ABCマート」など13社起用でランクイン。このほか、堀北真希(12社)と杏(10社)も同・朝ドラのヒロインを演じた女優がランクインしています。
また、計12社に起用され同率3位にされたのは、「AOKIホールディングス」や「コーセー」などの起用でランキング常連の上戸彩、「アディダスジャパン」や「花王」など起用の元AKB48・大島優子、「コーセー」「集英社」など起用の女優・桐谷美玲、現役AKB48でトップとなった島崎遥香の5名。
男性タレント部門では、嵐・櫻井翔と元プロテニスプレイヤーの松岡修造が計11社起用で同率1位に。櫻井は嵐としてグループでの起用に加え、単体での出演も多く、初のCMキングとなっています。10社起用で同率2位は、相葉雅紀、阿部寛、本田圭佑の3名、続いて9社は、俳優の西島秀俊や向井理をはじめ、木村拓哉、二宮和也、大野智、岡田准一というジャニーズ勢が名を連ねます。アスリート界からは、初のランクインとなったサッカー選手・香川真司(8社)や、2013年まで5年連続CMキングのプロゴルファー・石川遼(8社)も引き続きランクインしています。
同社は、2015年も引き続き「朝ドラ」俳優・女優の活躍がCMでも期待されると分析。男性タレントでは、「あまちゃん」出演の福士蒼汰や「ごちそうさん」でブレイクし、大河ドラマ「花燃ゆ」にも出演する東出昌大、現在「マッサン」に出演中の浅香航大などを挙げています。女性タレントでは、出演ドラマも好調な女優の杏さんが、更にCM起用社を増やすことが見込まれる。また、次世代では、朝ドラ「マッサン」やフジテレビ「すべてがFになる」等に出演した早見あかり、2015年朝ドラ「まれ」ヒロインの土屋太鳳の活躍が期待されています。
F.M.J.でも「14秋冬のブランドミューズに引っ張りだこ、”ローラ”がいまファッションで選ばれる理由」で特集したように、CMに限らず、今季ファッション業界でもローラのプロモーション起用が大きなトピックスとして挙げられます。さらに、記事「千原ジュニアのモデル初挑戦から古田新太の女装まで、著名人起用プロモーションがファッション業界で再燃の理由」の通り、テレビで活躍する著名人を起用したプロモーションも再燃の兆しがみられており、2015年以降のタレントCM動向にも注目することができます。