玉川髙島屋ショッピングセンター(S・C)は、別館「マロニエコート」を9月8日に増床リニューアルオープン。7日、プレス向けに公開された店内をフォトレポートする。
1階には、カリフォルニア発ハイカジュアルレストラン・グロサリーストア「ファームショップ(FARMSHOP)」が日本初上陸。ベイクルーズが国内展開を手掛ける「ファームショップ」は、2010年にサンタモニカで誕生。2013年にはサンフランシスコでオープンし、今回で3店舗目の出店となる。”Farm to Tables(農園からテーブルへ)”をコンセプトに掲げ、”ローカルを大事にすること””アルチザン(職人)であること””スモールバッチ(小規模生産)であること”にこだわるオーナーシェフ、ジェフ・セルシエロの想いを元に展開。
カリフォルニアスタイルのメニューは本国とほぼ変わらないものの、日本で提携する農家から仕入れた野菜など、旬のローカルな食材を使用することで日本の四季に合わせたフードを提供。120席という充実した席数に加え、朝8時30分から夜23時まで営業することでモーニング、ランチ、ディナーとそれぞれの時間帯によってバリエーション豊かに展開する。
また、併設するグロサリーストアでは、”ローカル&アルチザン”をテーマに、ワインやジャム、オイル、塩、ドライフルーツ、チョコレートなど、約200種の食品雑貨や、オリジナルグッズを販売。店舗デザインは、ACE HOTELなどで知られるデザインスタジオ「コミューン(Commune)」によるものだ。
2階には、アクタスが運営するライフスタイルショップ「スローハウス(SLOW HOUSE)」が天王洲・梅田に続く国内3店舗目を出店。”丁寧な暮らし”をテーマに、手仕事の家具や生活雑貨、リぺア職人による北欧ヴィンテージ家具、食材、アート、グリーンなどをラインアップ。日本初上陸となる、ポーランド・ワルシャワの人気ライフスタイル誌「This is Paper」によるハンドクラフトをはじめ、陶芸家・青木良太による雑誌「KINFOLK」が手掛けるライフスタイルブランド「アウアー(Ouur)」オリジナルデザインの器など、限定商品も展開。なお、同社は、二子玉川ライズS.C. テラスマーケットに別業態の「アクタス(ACTUS)」も今年4月にオープンしている。
最上階となる3階には、世界一の朝食で知られる「ビルズ(bills)」が国内5店舗目となる出店。オーストラリアのレストランター、ビル・グレンジャーが手掛ける同店は、朝食トレンドの先駆けとして知られる人気店。二子玉川店では、”ニコタマ”からインスピレーションされた、ポーチドエッグをのせたサラダ「バックウィートボウル(Buckwheat bowl)」をはじめ、大人顔負けのキッズコースなど限定メニューを展開。朝8時30分から夜22時まで営業、店内90席・屋外テラス54席の144席と開放感のある空間となっている。
玉川髙島屋S・Cの開発責任者は、今回の増床に関して「昨今、二子玉川は東地区の再開発で”都市”としての機能が充実し注目される中で、西地区としては30代を中心とした高感度な顧客層に向け、ライフスタイル提案を充実させることを目指した。そのため、インショップとしてではなく、路面店であることが魅力となるテナント誘致を行った。また、幼稚園の送りを終えた主婦層や、午前中にエリアを散歩するファミリー層への受け皿となる、”朝型”の業態が無いことにも着目し、朝8時30分からの早朝営業にも初めて対応した。2014年3月に開業した『ロン ハーマン(Ron Herman)』やその先のガーデンアイランドまで、お客様が西地区エリアを回遊し、楽しんで頂くことを期待したい。」とコメントする。
玉川髙島屋S・C 別館「マロニエコート」フロアマップ
2014年3月開業の新館「アイビーズプレイス」に入居する「ロンハーマン(Ron Herman)」が真向いに佇む
二子玉川は駅を境に、「蔦谷家電」などで湧く二子玉川ライズ・ショッピングセンターの東地区と、1969年開業の玉川髙島屋S・Cの西地区に分かれるため、エリアとしての回遊性をどう高めていくかが、街全体の課題といえる。なお、11月には北欧発雑貨ストア「フライング タイガー コペンハーゲン(Flying Tiger Copenhagen)」も同マロニエコート・1階に出店することが決定。再開発が進み、来街者の流れがどう変わっていくのか、二子玉川エリアの今後にさらなる注目が集まりそうだ。
玉川髙島屋S・C マロニエコート
住所:世田谷区玉川2-27-5
建物規模:地上3階・地下3階
延床面積:約2,283平方メートル
営業時間:FARMSHOP 8:30~23:00(L.O. 22:00)
SLOW HOUSE 10:00~21:00
bills 8:30~22:00(L.O. 21:00)
URL:http://www.tamagawa-sc.com/