ストライプインターナショナルが展開するブランド「コエ(KOE)」は、同社初となるホテルを併設するグローバル旗艦店を渋谷・宇田川町(東京都渋谷区宇田川町3番、以下未付定)にオープンすることを発表。2017年度中の開業を予定する。
同店は、買い物をする場所にとどまらず、新しい情報や体験を提供する「進化型ライフスタイル業態」として展開。不動産のヒューリックが「(仮称)ヒューリック渋谷公園通りビル計画」として、渋谷パルコ・パート2の跡地に新設するビルの1階から3階に入居する。3フロア構造で、フロア合計で約450坪の同社最大規模の店舗となる。
1階には飲食の新業態のほか、日本文化を発信する場所の一つである渋谷という立地特性を活かし、文化や情報を発信するイベントスペースを設ける。2階は、レディス、メンズ、キッズのアパレルを中心に雑貨などを販売。
3階には、ブランドの世界観を体現するホテルをオープン。約170坪の広さで、“スマート”や“オーガニック”をキーワードに、テクノロジーの活用や、飲食業態でのオーガニック素材使用などに取り組む予定だ。
同社の石川康晴・代表取締役社長は、「アパレルがグローバルで成功するには、ブランドが“母国の文化を感じられるものであるか”が重要なポイントです。現在、自由が丘店を中心に、資源の少ない日本だからこそ強みとなる“リーズナブルな価格のエコ、オーガニックな商品”に挑戦しています。さらに、 渋谷の店舗ではゲームやアニメ、スマートフォンアプリなども含めた“テクノロジー”の活用についても挑戦し、日本文化を体感できる場所にしていきたいです。KOE は、今後この2大旗艦店を中心にブランド力や認知度向上に努め、2020年以降の欧米進出につなげていきます。」とコメントする。
コエは、2016年11月に、ライフスタイル新業態として「コエ ハウス(KOE HOUSE)」を東京・自由が丘にオープン。ギャザーの谷祐二代表がプロデュースするサラダショップ「コエ グリーン(KOE green)」を1階に出店するなどの新たな取り組みにより、 顧客層を広げつつあるという。
その自由が丘店とは異なるライフスタイルやブランドコンセプトの訴求を検討する、新旗艦店の誕生。2017年は渋谷エリアの新たな動きにも注目が集まりそうだ。