「パルコ(PARCO)」が、東京・上野に新しい屋号の商業施設「パルコヤ(PARCO_ya)」を11月4日オープンする。
パルコヤは、1973年の「渋谷PARCO」オープン以来、 44年ぶりの東京23区内での新店舗出店となる。 新しいエリアで、周辺環境に合わせた大人に向けた展開により、新しい客層の獲得を目指す。
パルコは、J.フロントリテイリンググループが推し進める「アーバンドミナント戦略」に沿い、大丸松坂屋百貨店が開業する複合ビル「上野フロンティアタワー」に新しい屋号「パルコヤ」で出店する。
現在全国16店舗を展開しているパルコだが、上野の新店に関しては、 「渋谷PARCO」のようなビル全体の運営ではなく、 「松坂屋上野店」「TOHOシネマズ上野」「オフィス」との複合ビルに出店し、客層が連携できる専門店を編集。これまでのパルコと異なることをわかりやすく伝えるため、新しい屋号「パルコヤ」とした。
ストアコンセプトは、“ともだちを誘いたくなる、 ちょっとおしゃれなおとなのたまり場”。パルコとしては今まで出店していなかった東東京への出店ということでマーケティングを行った結果、今後さらに「職」と「住」が充実する都市の一つが、 上野御徒町エリアだと考え、そこに集う都市を謳歌する人たちに向け、 ”ちょっとおしゃれな”提案をする業態として「パルコヤ」出店に至った。ターゲットは、団塊ジュニア世代を中心とした大人の男女(1960~1985年生まれ、30~50代)。平日は銀座・丸の内・日本橋に流出している近隣居住者とオフィスワーカー、土日はファミリーや三世代消費をする来街者とインバウンド含む観光客を狙う。
新屋号「PARCO_ya」にはさまざまな意味を持たせており、英文字表記「ya」は、「yet another=もうひとつの」の略として、今までの「PARCO」に対しもうひとつの新しい「PARCO」という意味を表現。 また、日本語の「や」は、花火やお祭りの際の威勢のいい掛け声「〇〇ヤ~!」という意味や、日本の老舗をイメージさせる「〇〇屋」などを表している。ネーミングはmeet&meetのコピーライター小藥元が、ロゴデザインはれもんらいふの千原徹也が手がけた。
ショップ構成の特徴としては、全68店舗の内約8割の店舗が、上野御徒町エリア初登場。一方、上野御徒町に”思い”がある地元ゆかりや、ものづくりに根ざした企業11社と取組みをすることで、街との親和性も持たせる。
アイテムの特徴は、 おとな向け・幅の広い客層に対応するため「食」と「コスメ」関連を強化したこと。 「食」は、地元老舗・こだわりの銘店中心に取り組み、 次々巡りたくなる店舗を集め「口福回廊(こうふくかいろう)」と名付けた。「コスメ」はブース型とブティック型合わせて11店舗を展開し、従来パルコで取り組みの強いナチュラル系に加え、メイクアップ系とも初の取り組みも行う。