2014年に閉館した松坂屋上野店南館の跡地に開発された新商業施設「上野フロンティアタワー」が11月4日、開業。オープン前には、約800名が行列した。
上野フロンティアタワーは、隣接する本館に加えて地下1階に「松坂屋上野店」、1階から6階は「パルコヤ(PARCO_ya)」、7階から10階は「TOHOシネマズ 上野」、高層部の12階から22階はオフィスからなる複合商業施設。話題の的は、30~50代の大人をターゲットするパルコの新業態「パルコヤ」だ。“ともだちを誘いたくなるちょっとおしゃれなおとなのたまり場”をコンセプトに、全68テナントから構成される。うち、上野御徒町エリア初登場となるのが52テナント。今回、屋号を変えたのは、ショップ構成が全国16のパルコと全く異なるためだ。
また、大人で幅の広い客層に対応するため「食」「コスメ」関連のテナントを強化。6階レストランエリアは、地元老舗・こだわりの銘店中心に取り組み、次々巡りたくなる、選りすぐりの店舗を集め「口福回廊(こうふくかいろう)」と名付けた。行列のできる老舗「うえの やぶそば」、焼肉の街上野で長年営業する「上野 焼肉 陽山道」といった地元店をはじめ、「北海道 くろまる」「金沢まいもん寿司」「仙臺牛たん炭焼 利久」といった、北の“うまいもの”を揃えた。コスメは、「サボン(SABON)」「スリー(THREE)」など全11店舗を展開する。
1階グランドフロアには、東京で最も予約困難な店と言われる黒木純が手掛ける日本料理店「くろぎ」が、和カフェ&バーの新業態「廚 otona くろぎ」を出店。ビルのシンボルショップとして「ディーン& デルーカ カフェ」がエリア初登場となる。
ファッションでは、「ポーター(PORTER)」が上野での初出店で「KURA CHIKA by PORTER」という新店名で展開するほか、上野発祥の帽子ブランド「カシラ(CA4LA)」、台東区に本店を構え、バッグや革小物、ジュエリー、ストールを取り扱う「マザーハウス」 も出店。また、「セオリー(Theory)」「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」「ミー イッセイ ミヤケ(me ISSEY MIYAKE)」「ワイズ(Y’s)」「ポール スミス(Paul Smith)」、「マーコート(MARcourt)」や「フリークス ストア(FREAK’S STORE)」、「アーバンリサーチストア(URBAN RESEARCH Store)」などが出店している。
このほか、観光案内所の機能を持ち、地域の情報発信や物販・イベントを行う「上野が、すき。ステー ション」も開設。「TOHOシネマズ」は、ハリウッドや日本の代表作品に加え、秋葉原から徒歩圏内という立地を活かし、アニメファンからも支持される上映ラインアップを提供する。