谷尻誠・吉田愛率いる建築設計事務所、サポーズデザインオフィス(SUPPOSE DESIGN OFFICE.,Ltd.) が、自社で運営を行う初のホテル事業を手がけることを発表。広島市に「THE PLACE」(仮称)として2019年秋にオープンを予定する。
同ホテルは、敷地面積195.6平方メートル、地下1階・地上5階建ての複合施設で、ホテルはその内3層・客室数は7室となる。主な客室面積は、25から50平方メートル程度で、主な客室料金は3万円からを予定する。付帯施設として、ギャラリー、レストラン、ショップ、オフィス他で構成する。
また、今回の建設にあたり、2017年末に公募し、プロジェクト内容をもとに選定した10組のアーティストやクリエイターに解体前のビルの全室を無料で解放。そこで生まれたコトやモノをホテルへリレーする「堺町ビルプロジェクト」を5月1日から始動する。期間限定で、6月30日に終了予定だ。
ビル周辺をリサーチし、スケールや地図のような立体の絵画上で一足先にホテル建設を表現するギャラリーをはじめ、広島の編集プロダクション「ぶるぼん企画室」による編集者・カメラマン・デザイナーなど同じフィールドで活躍する人々のための情報交換・交流スペース運営、ホテルにまつわるストーリーで魅せる舞台公演など、入居者は多種多様。これらは、新たなホテルのアートピースとして飾られるものや、複合予定のギャラリーやレストランで再び集えることができるようなコミュニティ作り、さらにはホテルに留まらず、広島に根付く新たなカルチャー・価値を生み出すことを目指すという。
入居者アーティストは、下記の通り。なお、随時情報は、インスタグラムアカウント「@suppose_sakaimachi」やサポーズデザインオフィスのFacebookにてアップデートされる。
<入居者アーティスト一覧>
201号室「PRAY SILKSCREEN PRINT STUDIO / SUIKO,KLEPTOMANIAC,葉朗」(シルクスクリーン)/2A号室「masm」(絵画制作)/302号室「原田 千栄」(絵画制作)/3A号室「ヴェルトワ / 宮森 梨沙」(ウェディングサロン)/401号室「竹村 文宏」(絵画制作)/402号室「解体を構築する場R / Yoshiyuki Asada a.k.a カルロス」(インスタレーション)/501号室「藤岡 亜弥」(写真展・インスタレーション)/502号室「ぶるぼん企画室」(クリエイター交流・ ワークショップ)/5B号室「プレシャス」(盆栽制作・ワークショップ)/6B号室「グンジョーブタイ公演 未視感、流転するビルヂング(仮) / 深海 哲哉」(演劇)
THE PLACE (仮称)計画概要
開業予定:2019年秋
所在地:広島県広島市中区堺町1丁目8-17
敷地面積:195.6 m²
階層:地下1階、地上5階建て(内ホテルは3層)
客室数:7室
主な客室面積:25~50 m²程度
主な客室料金:3万円~予定(ホテル客室)
主な付帯施設:ギャラリー、レストラン、ショップ、オフィス他
運営・経営・所有者:SUPPOSE DESIGN OFFICE株式会社