無印良品を運営する良品計画は6月30日、中国・北京に「MUJI HOTEL BEIJING」に開業。2018年1月18日、中国・深セン市にオープンした「MUJI HOTEL SHENZHEN」に続く、2号店となる。
1階から4階の4フロアで構成されるMUJI HOTEL BEIJINGは、天安門広場を目前に望む北京中心街という好立地。全42室からなる客室は、珪藻土や麻、綿、石といった、人が古くからつきあってきた自然素材を取り入れ、天然の機能と風合いをいかした空間に。過剰な装飾や余分な機能は省き、室内の素材や照明も旅の土台にある“眠り”をテーマにセレクトされた。広さは、22平方メートルから75平方メートルの6タイプ、価格は550元から3,000元となる。
1階には、朝7:30から夜22時まで営業、各種デリはテイクアウトも可能となる「Café&Meal MUJI」、4階には、バータイムも含め、朝7:30から夜23時まで営業する「MUJIダイナー(MUJI Diner)」が併設。東アジアの家庭料理をヒントに、世界各地の栄養豊富な美味しさをできたての状態で味えるレストランで、天安門の景色を眺めることのできるテラス席が魅力だ。
このほか、旅・文化・歴史・文学・エッセイ・フォトグラフなどを題材にした書籍を世界中から厳選した「BOOK LOUNGE」は、24時間営業でイベントスペース「ビッグテーブル」も併設。無料の自転車貸出サービスも実施する。また地下1階には、生活用品はもちろん、客室の備品も一部購入可能な「無印良品 北京坊」もオープンする。
MUJIホテルのコンセプトは、“アンチゴージャス、アンチチープ”。ちょうど良い価格で良く眠れ、旅先において体と心を整える空間と、宿泊客と土地をつなげるサービスを
提供。同社は、旅や移動は、いまやくらしの一部となり、非日常から日常の延長へ、用意されたことを消費するだけの旅行から、自ら作り出す自分だけの体験へと、その需要は変化しているとして、MUJI HOTELはそういった需要に対応し、無印良品の店舗と連携することで、タオルの手触り、コンセントやスイッチの配置、レストランのメニューや空間などを通して、無印良品の思想を体感できるホテルを目指すという。
なお、2019年春には東京・銀座でもオープンを予定する。
MUJI HOTEL BEIJING
所在地:北京市西城区廊房头条21号院2号楼
運営会社:誉都思建筑咨询(北京)有限公司 前門酒店分公司 (中国・北京市/董事長 梶原文生)
客室構成:全42室
フロア構成:1~4階
レストラン:MUJI Diner 82席(4階)、Café&Meal MUJI 70席(1階)
付帯施設:BOOK LOUNGE、ビジネスセンター、ユーティリティルーム、駐車場 515台(北京坊全体)