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【インタビュー】アムステルダム発「マリー・ステラ・マリス」CEOに聞く、ミネラルウォーターとライフスタイルブランドにこだわる理由



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日本初上陸のアムステルダム発ライフスタイルブランド 「マリー・ステラ・マリス(Marie Stella Maris)」が、4月20日から国内展開をスタートした。

ラインナップは、ナチュラルミネラルウォーターのスティルとスパークリング 500ml 各180円、750ml 各540円(共に税別)をはじめ、ジェルクレンザー、エモリエントボディローション、エモリエントハンドクリーム、オーガニックシャンプーやコンディショナー、ホホバオイル、ルームスプレー、リネンウォーター、エコキャンドル、リードディフューザーなどが揃う。「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」「エストネーション(ESTNATION)」「ワンエルディーケー(1LDK)」「ビオトープ(BIOTOP)」「シボネ(CIBONE)」「ザ・コンランショップ(THE CONRAN SHOP)」といった高感度セレクトショップにて販売中だ。

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マリー・ステラ・マリスというブランド名は、ラテン語で“海の星の聖母”、中世ヨーロッパではお水の象徴の女性ということから由来する。ではなぜ、ミネラルウォーターからはじまり、ライフスタイルブランドとして今日に至るのか。F.M.J.magazineでは、ローンチに合わせて来日した創業者、カレル・ニューバーグ(Carel Neuberg)とセールスマネージャーのミキ・ヴァン・エンゲレン(Mieke van Engelen)に話を聞くことができた。

ー まずは、カレル・ニューバーグさんのプロフィールを教えてください。

マリー・ステラ・マリスを立ち上げる前は、IT企業に勤めるビジネスマンでした。独立前のキャリアとしては、KPNというオランダの大手通信事業者でCMなどのマネジメントを担当していました。その後、サル プリヴェというオランダのテイラードブランドを手がける、パトリック・マンスターズというビジネスパートナーと共に創業しました。

ー ご自身は全く異なるバックグラウンドをお持ちです。そこから、ブランド誕生に至った背景を教えてください。

2010年、国連が水に関する国際会議プロセスにおいて、「安全な飲み水へのアクセスと衛生設備の整った環境があることを人間の基本的人権」と公表したことを機に、その翌年となる2011年にナチュラルミネラルウォーターからブランドをスタートしました。

マリー・ステラ・マリスは、ブランドのエレメンツとして、“水・衛生管理・健康”の3つを掲げています。2014年からは、健康という切り口でナチュラルケア製品、衛生という切り口でラグジュアリーホームフレグランスのラインもスタートしました。ブランドロゴの下に、CARE FOR WATER と記載しているのはそのことを意味しています。同時に、マリー・ステラ・マリス 製品の売り上げの一定金額を“クリーンドリンキングウォータープロジェクト”に寄付する活動も行なっています。その成果として、今年の6月には合計約1億円を超える寄付金を贈ることができるようになりました。それはとても素敵で嬉しいことです。

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ー ブランドを運営する上で大事にしていることはありますか?

私たちが大事にしているのは、ビューティーブランドやフレグランスブランドではなく、ライフスタイルブランドであるということです。その点にこだわっています。パッケージもスタイリッシュでトゥーマッチではないデザインにしています。なぜなら、マリー・ステラ・マリスのブランドやプロダクトが人々の生活の中で愛されることを願っているからです。

ー 現在、オランダではどのような場所で購入できるのでしょうか?海外展開についても教えてください。

アムステルダム、ファッションの中心地であるナインストリートにフラッグシップストアがあります。そこでは、コラボレーションアイテムを含めたフルラインナップが揃います。お店の地下では、お水やコーヒーも飲むことができます。他にも「スキンズコスメティクス(Skins Cosmetics)」などのハイエンドなコスメティックストアやセレクトショップで取り扱われています。また、アムステルダム・スキポール空港ではセキュリティチェック後に購入できるミネラルウォーターとしても提供しています。国外では、イギリスの「ネッタポルテ(NET-A-PORTER)」や「ミスターポーター(MR PORTER)」、ベルギーのアントワープやブリュッセルのフレグランスセレクトショップなど、デンマーク、フランス、ドイツ、スペイン、スウェーデンといったヨーロッパを中心に展開しています。

ー オランダの人々は、美や健康への意識や関心は高いのでしょうか?

これまではそこまでではなかったのですが、オーガニックやビューティー意識は次第に高まっている傾向にあると感じます。その点は日本人の感覚とも似ているように思います。

ー 今回の日本初上陸に至った経緯を教えてください。

2つあります。まずは、ブランドの根底を理解してくれて頼れるビジネスパートナー、MINKEと出会えたことが大きいです。また、ケアアイテムとしてハイクオリティであるという製品への理解、“クリーンドリンキングウォータープロジェクト”に賛同してくれる方が多いのもきっかけとなりました。

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ー 日本での展開ラインナップについて、特にオススメのアイテムを教えてください。

まずは、ナチュラルミネラルウォーターです。硬水なのですが、口当たりがまろやかなので日常的に楽しんで頂きたいです。一般的な他社ミネラルウォーターと違うのは、通常は採水地から運搬した後に水の殺菌処理を行い製品化するのですが、マリー・ステラ・マリスは採水地の真上に工場を持っているので、採れたての水をダイレクトに殺菌しながらボトリングすることができます。そのため、採水したお水本来のフレッシュな状態で製品化して皆さまに提供できます。

ナチュラルケア製品とホームフレグランスでは、「No.73 プワヴル ヌワル フレ」、「No.74 レモンノーツ」、「No.76 クリュール デ ボワ」、「No.92 オブジェ デ アムステルダム」といった4種の香りを各プロダクトで展開していますが、「No.74 レモンノーツ」が日本では受け入れやすいのでは?と思っています。オランダでは、「No.73 プワヴル ヌワル フレ」がユニセックスな香りで男女問わず一番人気です。

ー 今後の展開についてはどのような計画でしょうか?

ヨーロッパの新しい国はもちろん、アメリカでの展開も視野にいれていますが、段階的に広げていけられたらと考えています。日本は、アジアにおけるファーストステップという位置付けです。日本のマーケットでどのような反応が得られるか楽しみにしています。

ー 日本、東京にはよく来られますか?東京のイメージやファッション、ライフスタイルについては、どう見られていますか?

実は、今回が初めての来日となります。ただ我々に限らず、インターナショナルブランドにとって、東京はインスピレーション源になっていることが多いと思います。今回の日本での展開をきっかけに、そんな東京のファッションやカルチャーが好きで、ハイセンスでアーバンなライフスタイルを送る方々に、ユニセックスなブランドとしてぜひ使って頂きたいです。

mariestellamaris-launch_64月19日にはジャパンローンチパーティーも開催。多くのセレブリティや業界関係者に向け、コレクションがお披露目された。

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PHOTO: RYOTARO SATO / EDIT: YUKI SUGAWARA(F.M.J.magazine)

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