NTT都市開発は、原宿駅前プロジェクトの一環として開発中の商業施設「ウィズ原宿(WITH HARAJUKU)」の出店店舗決定とシェアスペース「リフォーク原宿(LIFORK原宿)」の来春4月の開業および、賃貸レジデンス「ウィズ原宿レジデンス(WITH HARAJUKU RESIDENCE)」の概要決定を発表した。
ファッションや若者文化の発信地として独自のカルチャーを育んできた原宿を舞台にした同プロジェクトのコンセプトは「未来を紡ぐたまり場」。かつてのクリエイターたちのたまり場のように人と人が交わり、創造し、世界に向けて発信する場を目指していく。
同複合施設は、地下3階から地上10階で構成。現代人の多様化したライフスタイルを想定し、地下2階から地上3階および8階にはファッション、フード、ビューティー、ライフスタイル雑貨など、トレンドを発信し続ける店舗をラインナップ。また、3階は原宿における文化発信の一翼を担うイベントホール「ウィズ原宿ホール(WITH HARAJUKU HALL)」とシェアスペース「リフォーク原宿」、4階以上は賃貸レジデンス「ウィズ原宿レジデンス」により構成される。
地下2階から地上3階および8階の商業施設約1万平方メートルには、日本初の都市型店舗となる「イケア原宿(IKEA原宿)」、新タイプの大型店舗「ユニクロ 原宿店」、資生堂による「ビューティ・スクエア(Beauty Square)」、メイクアップアカデミー&スタジオ「サブファ(SABFA)」、創業の地で新たに生まれ変わる「オッシュマンズ 原宿」などがオープン。8階の「資生堂パーラー ザ・ハラジュク(SHISEIDO PARLOUR THE HARAJUKU)」では、パークビューレストランとして優雅なひとときが楽しめる。
3階のイベントホール「ウィズ原宿ホール」は、約300平方メートルの空間で、ファッション、ライフ、カルチャーなど展示会やイベント等を開催予定。ガラス面で覆われているホワイエは広場空間と連続し、緑豊かな自然による開放感を演出。さらにホールとホワイエはスライディングウォールにより一体的に利用でき、木の温もりを感じさせる居心地の良い空間に仕上がっている。LED舞台照明設備、大型ワイドスクリーン、デジタル音響システムを備えており、多彩な用途で利用が可能となっている。
同じく3階の「リフォーク原宿」は、自分のやりたいを実現する、最高の空間をコンセプトに、多種多様なスタイルに合わせフレキシブルに利用可能なシェアスペースだ。会員制コワーキングスペースおよび30分単位で利用可能な約240㎡のレンタルスペースを提供。空間設計にはシナト(sinato)を迎え、コワーキングスペース、レンタルスペースの両機能を実現するため、一体的に利用できるワンルームを設計。空間構成には「家具以上建築未満の可動家具」を用い、全ての家具の収納を実現。またテラスと一体化したデザインで、内部空間と外部空間が繋がるような設計となっている。
4階から10階は全53戸の賃貸レジデンス「ウィズ原宿 レジデンス」が誕生。自己発信の出発点となる住まいをコンセプトに、専有面積は約40㎡~約120㎡と幅広いバリエーションを用意し、共用部には入居者専用の明治神宮の森を望むラウンジが併設。なお、入居は来春5月より開始となっており、詳細は2月に発表予定となっている。
設計、施工を手がけるのは、竹中工務店と伊東豊雄建築設計事務所。原宿駅前と竹下通りをつなぐパッサージュ「ウィズ原宿 ストリート(WITH HARAJUKU STREET)」を中心とした「道の建築」をイメージし、街全体の賑わいと回遊性を高め、地域にさらなる活性化をもたらす。石や天然木といった自然の素材を多用し、随所に木の温もりが感じられる空間デザインとなっており、明治神宮の森から吹き抜ける心地よい風を感じながらそぞろ歩きを楽しみ、くつろぎの時間を過ごすことが出来る。
「ウィズ原宿」施設概要
所在地:東京都渋谷区神宮前1丁目14-30
地下3階、地上10階、賃貸53戸(賃貸レジデンス)
交通: JR山手線「原宿」駅(表参道口)より徒歩1分
東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前<原宿>」駅(2番出口)より 徒歩1分
敷地面積:5,067.99㎡
建築面積:約4,200㎡
延床面積:約26,600㎡
商業面積:約10,300㎡
事業主:NTT都市開発株式会社
開発コンサルタント:株式会社アール・アイ・エー
設計:竹中工務店+株式会社伊東豊雄建築設計事務所
施工:株式会社竹中工務店
開業日:2020年4月