オンワード樫山が、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」のデザイナーである森永邦彦氏との協業によるバッグ・アクセサリーを主軸とする新ブランド「アンエバー(ANEVER)」のローンチを発表。3月17日より発売を開始した。
同ブランドは、雑貨カテゴリーならびにD2Cビジネスの強化・拡大施策として、森永邦彦氏との協業にる新規ブランド開発プロジェクトにより誕生。またアンリアレイジのバッグ・アクセサリーラインとしても展開され、昨秋のパリファッションウィーク中にデジタル形式で配信された2021年春夏パリコレクションにおいて世界に向けてデビューし、今春配信の2021年秋冬パリコレクションにおいても披露された。
コンセプトは、“対極の概念をつなぐプロダクト開発”。個性的な生き方が受け入れられる新しい時代のなかで、自然の流れを愛でながら自分自身で豊かな生活を開花させ続けられる女性に向けて、樹脂の中に花を閉じ込めたパーツがアイコンのバッグ・アクセサリーに加え、5月以降はTシャツなどのウェアを展開。価格帯は、バッグ(5,940円~165,000円)アクセサリー(2,200円~7,700円)。※いずれも税込
ブランド名には、「一瞬=A NEVER」と「永遠=AN EVER」という対極の時間が共存しており、ロゴマークは「0」と「9」の組み合わせによる花の形を表現。花を摘み、切り、樹脂に入れていく手作業を通じて、樹脂の中では時が止まったかのように、花が最も美しく咲く瞬間を永遠に閉じ込めているのが特徴だ。“枯れていくはずの花が最も美しい一瞬をずっと眺めていられるファンタジーを日常に”というメッセージと共に、一点一点の違いを大切に唯一の価値を生み出すと同時に、自然と共に生きるサステナブルな精神も表現している。
ファーストシーズンで使用した6種の花とその花言葉は、デルフィニウム=「幸福を振りまく」「自由」、カスミソウ=「清らかな心」、スターフラワー=「変わらぬ心」、サンフォルディ=「光輝く」、クリスパム=「特別な存在」。また、それぞれの花が持つ花言葉をバッグのデザインに落とし込み、バッグの名称には、「ダリア-DAHLIA-」「ルピナス-LUPINUS」「カトレア-CATTLEYA」「カサブランカ-CASABLANCA-」「アスター-ASTER」 「ビオラ-VIOLA」など、花の名前が付けられた。
ローンチにともなって公開されたビジュアルは、吉田ユニがアートディレクターを担当し、アンリアレイジの今春夏パリコレクションでオープニングモデルを務めた平手友梨奈が登場した。音楽はパリコレクション同様、サカナクション/NFの山口一郎とNFの青山翔太郎が担当。花の一瞬を永遠に閉じ込めた同ブランドのコンセプトから、「一つとして同じもののない花を用いて、あえて自然ではありえない直線的な幾何学模様にし、景色を切り取ったかのようなピアスやバッグの図形を象徴的に表したビジュアル」に仕上がった。他、ブランドの制作工程や撮影の舞台裏をおさめたバックステージムービーも公開中。今後は、4月、5月と各月ごとに同様のキャストで新たなムービーとビジュアルを公開していく予定だ。
なお販路は、同社グループ公式ファッション通販サイト「オンワード・クローゼット(ONWARD CROSSET)」と、国内外における卸売りビジネスを主軸とし、アンリアレイジ公式オンラインショップの他、渋谷パルコ店でも取り扱う。