Stapleは東京・日本橋人形町に宿泊施設「ソイル 日本橋ホテル(SOIL Nihonbashi Hotel)」を9月1日に開業する。歴史ある老舗商店や路地の風景と現代の洗練された街並みが心地よく融合する14室のホテルだ。



武田清明建築設計事務所による“路地裏園芸”をコンセプトにしたデザイン空間で過ごしながら、1Fの「ピザ タネ(Pizza Tane)」ではサワードウピザも楽しめる。また、分散型ローカル複合施設「ソイル 日本橋ホテル(SOIL Nihonbashi)」のホテル棟としての顔も持ち、ベーカリーカフェ「パークレット ベーカリー(Parklet Bakery)」、ワインショップ「ティムサム(timsum)」、コワーキングスペース「Soil work Nihonbashi」などを巡りながら、まちとホテルステイを両方楽しめる場所として運営していく。ホテルを超えた、まちの日常を味わう滞在を届ける。
この取り組みにより、ホテルに訪れた利用者が、チェックアウトする際には“良き隣人”となって帰るような、まちに開かれた温かいホテルづくりを目指していく。



ホテルの設計デザインは、「自然と建築」を掲げ、植物を多用した建築や自然と人工物の新しいバランスを考えた空間設計を手がける気鋭の建築チーム「武田清明建築設計事務所」が担当した。ホテル開業に向けた、まち歩きリサーチの中で、この地域の人々には昔から植物の株分けの習慣があり、近所同士で株分けが繰り返された結果、路地裏に100種類以上の植物の鉢植えが並んでいるということがわかった。これを同社は“路地裏園芸”と呼び、SOIL Nihonbashi Hotelのデザインコンセプトとした。近隣住人から植物を譲り受けながら、ホテルの内外に多くの植物を配置。屋上にもゆっくりと時間を過ごせるファームガーデンを設け、都会にいながら豊かな緑を感じる滞在を楽しむことができる。

武田清明建築設計事務所は、「このまちのカルチャーである”路地裏の園芸”を外観にまとったホテルをつくれないだろうか。建設中の現在でも、近隣の住民から育てられなくなった鉢植えをいただきコミュニケーションを育みながらその準備が進められてきた。また、まちの園芸の生息種類をリサーチし、これら”和ハーブ”の効能を宿泊体験に活かそうと試みている。古くから園芸を楽しむ文化のいきづく人形町だからこそできるホテル、ご近所づきあいを大事に活動しているStapleだからこそできるホテルを、私たちも共に目指している。」とコメントしている。


また、Stapleのインハウスデザインチームのstaple studioによる、オリジナルデザインインテリアも各所に散りばめられている。近所から譲り受けた廃棄予定の植木鉢などを粉砕して再生させたプランターや、「自然に揺らぐ音」をテーマに作られた石のスピーカーなど、このホテルのために作られたものを各所に置き、滞在中に楽しむことができる。


ホテル1Fにあるピッツェリアは、サワードウピザのピザ タネだ。パークレット ベーカリーで大切に育てられてきた酵母を受け継ぎ、その“種”を育ててサワードウ生地を窯で焼き上げている。旬の野菜のピュレやローストをたっぷりとトッピングした、彩り豊かなグルメピザが名物だ。サワードウの豊かな香りと、野菜の力強い味わいが重なり合う、ピザ タネならではの一枚が楽しめる。
























