「ナイキ(NIKE)」は、3月24日から26日までの3日間、東京・上野の東京国立博物館 表慶館で、エア マックス(AIR MAX)誕生から30年を記念したイベント「AIR MAX REVOLUTION TOKYO」を開催。最新モデル「ナイキ エア ヴェイパーマックス(NIKE AIR VAPORMAX)」をはじめ、エア マックスのイノベーションのすべてが体験できるイベントとなった。
開催前日の3月23日、プレス関係者向けに先行公開された模様をダイジェストでレポート。
プログラムは、4つから構成。エントランスを入り、ステージを抜けるとまず、これまでのエア マックスからエア ヴェイパーマックスまでの系譜をたどる「AIR MAX GENEALOGY」がはじまる。これは、サカナクションの山口一郎が発起人となった「NF」プロデュースによるもので、インテリアデザイナー 片山正通、スタイリスト 三田真一、ライゾマティクス 真鍋大度ら各界屈指のクリエイター8名が名を連ね、音楽、ファッション、映像、テクノロジー等、ジャンルを超えたトップクリエーターたちがAIR MAXの革命の物語を紡ぎ出す。
まず最初のゾーンは、「SPACE DESIGN meets AIR MAX」。
ここでは、世界遺産にもなっている、京都の石庭をイメージ。鳥のさえずりや動物の声、風、鈴、太鼓をミックスした幻想的なサウンドが流れる空間に、エア マックス1からエア ヴェイパーマックスまで、8つのアイコニックなエア マックスを展示。
エア マックスのイノベーションを象徴する、エアバッグ、イン&アウトソール、シューレースがオールホワイトに塗られ、石庭を表現。その神秘的なインスタレーションは、エア マックスが社会現象にまでもなった日本との親和性をも感じさせる完成度で、来場者を導入から惹き寄せた。
次は、「ART & TECHNOLOGY meets AIR MAX」ゾーン。
ここでは、エア マックス 97のイノベーションを表現したスクリーンが飛び込んでくる。両サイドには、まるでロボットのような造作が見守る。よくみると、それも全てグレーに塗りたくられた、エア マックスのパーツで作られたスピーカー。
スクリーンでは、フルレングスビジブルエアを実現したエア マックス 97のエアソールと、アッパーを別々にカメラで撮影し、それが一つのシューズとして、LIVE映像となって映し出されている。無重力状態の宇宙空間に、エア マックス 97が舞い続けている近未来的な映像だ。
そして、その中央にあるのは、エアバッグが敷き詰められたベンチ。まるでクッション性のあるソファのような場所に。そこには、「AIR」と書かれた中身は空白の単行本が一冊。ここで、「空気を読め」ということだろうか、創造力を掻き立てられる細かい演出だ。
続いて、博物館の螺旋階段を登り、2階にあがると、17体のマネキンが現れる。
ファッション界を代表する、クリエイター、インフルエンサーが、それぞれのエア マックスのスタイルを提案するゾーン「STYLING meets AIR MAX」 。
その足元には、そのモデルにまつわる、ストーリーが書かれている。雑誌GINZAの中島敏子編集長は「AIR MAXは、私に自由を与えてくれる」と語り、NFの山口一郎は、AIR VAPORMAXで「未来を歩いていきたい」と綴った。
そこには、メンズ、ウィメンズと各世代を超えてボーダーレスに受け入れられた証とそれぞれの解釈、敬意があった。
続けて表れたのは、映像と音で遊ぶ「VISUAL & SOUND meets AIR VAPORMAX」ゾーン。
“未来のAIR MAXへようこそ”、というメッセージとともにAIR VAPORMAXのディスプレイとイノベーションを解説。
その奥にある、ライゾマティクス 真鍋大度によるVJブースでは、エア ヴェイパーマックスを手に持ち、傾けたり、振ったりすることで、その動きに応じて映像が変化。また、同時に「Nike VaporMax Sequencer」と称した、iPad上のミキサーでサウンドミックス。トラック、ボリューム、エフェクトの3種をいじって遊ぶことができる。
“エアの上を歩く”ような感覚という同モデルのイノベーションを軽快なリズムとともに体感できる空間となっていた。
次に、中央の吹き抜けを通り過ぎ、「VOTE FORWARD」
飾られた12名、12通りの新たなデザインアイデア。もちろん、実際にその場で投票可能だ。そのセンターを飾るのは、日本人唯一のデザイナー今野直隆氏のデザイン。次世代のエア マックスの誕生が待ち遠しくなるストリートになっていた。
そして、音楽とランニングのかつてないコラボレーションが体験できる「AIR MAX BEAT MAKER」にたどり着く。来場者は、お気に入りのエア マックス、またはエア ヴェイパーマックスをリースし、ランニングセッションに参加。トレッドミル上をランニングすることによって、それぞれのエア マックスが独自のサウンドを奏でる仕組みだ。
6台のトレッドミルは、自分の力で走らなければ、スピードが出ない仕掛け。ビートに合わせて走りながら、low、middle、high と速くなっていく。20足のエア マックスに振り分けられたシューズIDのカードをかざすことで、それぞれの走りに合わせて独自のサウンドが奏でられた。参加者6名の足並みが揃うと、Highの先にはSPECIAL STAGEが待っていた。
そして最後は、ポップアップショップ「AIR MAX LOUNGE」。3/26限定発売の「NIKE AIR MAX 1 ULTRA FLYKNIT iD」、イベント限定受注生産の「NIKE AIR MAX 1 ESSENTIAL iD_NF 」をはじめ、グッズを販売。「JASON MARKK」によるスニーカークリ—ニングサービスや「NIKEiD」、Tシャツカスタマイズ、ネイルステッカー体験を提供した。また、エリア内には、「SNKRS CUP EXHIBITION」ブースも併設。SNKRS CUPを体験することができた。
夜には、レセプションパーティーを開催。多数の業界関係者が来場し、NF/サカナクション 山口一郎をはじめとするゲストDJによるステージとともに、AIR MAX 30周年が盛大に祝福された。
「AIR MAX REVOLUTION TOKYO」開催概要
日程:2017年3月24日(金)〜3月26日(日)
会場:東京国立博物館 表慶館
住所:東京都台東区上野公園13-9
開催時間:10:00〜22:00
入場料:無料(事前登録制)
問い合わせ先/AIR MAX REVOLUTION TOKYO事務局 03-4577-8366