2017年1月から11月までのCM出稿状況をもとにした「2017タレントCM起用社数ランキング」が発表され、モデルのローラが男女総合でも単独トップとなった。これは、メディアの調査・分析を行うニホンモニターによるもの。
同社によると、女優の広瀬すずが上半期の時点では14社と独走態勢にいたものの、下半期を含めるとローラが2014年以来3年ぶりの首位、かつ当時を上回る15社で、名実共に「CMクイーン」の座に就いた。はじけるような天真爛漫さと、抜群のルックスを兼ね備えた大人の女性のキャラクターが、起用する側と視る側、双方の期待に応える結果となったと分析する。
ランキングでは、既に再来年の朝ドラヒロインが決定している広瀬すずが14社で2位に。続く11社はその「朝ドラブレイク」を果たし、昨年に続き2度目の紅白司会も決定した、有村架純。10社に並ぶのは綾瀬はるか、上戸彩、高畑充希、武井咲、波瑠、吉岡里帆、吉田羊。さらに9社では、新垣結衣、川口春奈、佐々木希、本田翼、宮﨑あおい、山本美月と、今をときめく女優たちがCMを彩っている。
男性部門は、“エンケン”こと俳優の遠藤憲一が、年間首位を獲得。調査開始以来の最年長記録となった。数々のCMや番組ナレーションでの馴染み深い渋い声に加え、いわゆる“コワモテ”の風貌、そこから繰り広げられるギャップに満ちた世界観は、遠藤でしか表現できない独特のポジションをCMでも構築していることが奏功したようだ。ランキングでは、嵐の相葉雅紀とテニスの錦織圭選手が11社で同率2位。続いて嵐の二宮和也と松本潤が10社と続き、9社は嵐の櫻井翔、DAIGO、西島秀俊がランクイン。グループとしては、嵐がトップとなったほか、8社のGENERATIONS from EXILE TRIBEの白濱亜嵐、山﨑賢人、坂口健太も注目株。いずれも人気の上昇と比例して、起用社数も着実に伸ばしている。
同社は総括として、ランキングにも名を連ねた吉岡里帆や、ランク外ではあったものの、引き続き上昇傾向の高橋一生(7社)、杉咲花(5社)、竹内涼真(4社)のような、実力とルックスを兼ね備えた俳優・女優が台頭してきたことを傾向にあげる。また、今回のランキングで唯一の芸人・渡辺直美(9社)に加え、人気急上昇のゆりやんレトリィバァ(5社)も注目。スポーツでは、本題望結、紗来と姉妹でのCM出演も果たしているフィギュアスケートの本田真凜が3社と今後も期待。そのほか、羽生結弦選手、宇野昌磨選手、高梨沙羅選手ら、若手日本人アスリートも2018年平昌五輪の活躍とともに起用が増えそうだと分析する。