トレンダーズは、10~40代女性を対象とした「SNSの利用行動と消費行動」に関する独自の調査データを発表した。
調査では、Twitter・Facebook・InstagramいずれかのSNSにおける投稿頻度でユーザーを分類。ほぼ毎日または、週に数回投稿している女性を「インフルエンサー型」、月に数回投稿または、一度も投稿したことがない女性を「フォロワー型」と定義づけた。
トレンド情報の検索は「Google」から「Twitter」「Instagram」へ
今回、特に着目したいのは、「検索」に関する調査結果だ。「知らないことを調べる際、検索に利用しているもの」としては、インフルエンサー型・フォロワー型ともに検索エンジンである「Google」「Yahoo!」を利用してはいるものの、インフルエンサー型の33.5%、フォロワー型の22.5%が「Twitter」、インフルエンサー型の33.9%、 フォロワー型の17.8%が「Instagram」と回答。トレンド情報の検索ツールとしてSNS が活用されていることがわかる。
約半数が「SNS から商品購入の経験あり」、決め手は「共感」と「画像」
また、「SNSの投稿を見てインターネットで商品を購入したことはありますか?」という質問には、インフルエンサー型では 63.2%、フォロワー型では46.1%が「購入したことがある」と回答。特にインフルエンサー型では 28.2%と約3割もの人が「日常的に購入している」もしくは「時々購入している」と答え、SNS 利用と購買行動がより密接な関係にあることが分かった。
さらに、そこで「どのような投稿を見たときに、その商品を『欲しい』と思いますか?」という質問には、いずれも「内容に共感した投稿」としたほか、次いでインフルエンサー型では 「画像がきれいな投稿」(49.6%)、フォロワー型では「商品の体験談が書かれた投稿」(36.9%)という結果となった。
Instagram は、「URLリンクが設定できないため WEB サイト誘導には不向き」と言われてきたが、最近ではタイムラインに表示された目を引く画像で商品に興味を持ち、#タグ検索 をしてより多くの商品画像に触れようとするという流れが生まれている。きれいな画像を見ることで妄想が掻き立てられ、その結果、そのままスマホブラウザを立ち上げインターネットショッピングをする女性も増えている。トレンダーズではこの消費傾向を「妄想消費」と名付けた。
同社では、インフルエンサー型の消費モデルを「DDAC」と名付け、編集シェアコンテンツを流通させることにより、話題を創っていくことの重要性を提唱。これからは情報感度によって情報の価値観や接触方法、消費行動が変わる時代であり、どのSNSをどのように利用しているかによっても、コミュニケーションの価値観が変わるとしている。