小田急電鉄は、小田急小田原線の代々木上原駅から梅ヶ丘駅間の鉄道地下形式での連続立体交差事業および複々線化事業による鉄道跡地の開発計画である「下北沢地区上部利用計画」の概要を決定したと発表。
開発コンセプト「BE YOU.シモキタらしく。ジブンらしく。」のもと、新たに創出される1.7キロメートルに渡る開発エリアの名称を「下北線路街」とし、2020年度までに整備を進めていく。敷地面積は約27,500㎡となる。
同プロジェクトでは、下北沢の魅力を未来へ息づかせながら、さらに多くの人がつながり合い、それぞれが心地よい場所を増やしていくために、「サーバント・デベロップメント(支援型開発)」というスタイルで、地域の人々と一緒に街をつくっていくことを目指す。
開発エリア「下北線路街」では、世田谷区と連携して緑を増やし、街とのつながりを意識した回遊性を高める空間と賑わいづくりを進行していく。誕生する施設は、温泉旅館、保育園、学生寮、新たなチャレンジやショップなどを開催出来る長屋、商業施設など個性豊かなものばかりだ。
中でも注目は「都心に突如現れる温泉旅館」をコンセプトにした、都会の喧騒を忘れさせ、日々の疲れを癒す温泉旅館。箱根から運ぶ温泉露天風呂のある大浴場に、レストランや茶寮&BAR、ボディケアサービスなど宿泊者以外の人も利用が可能。なお、来年9月に開業予定となっており、規模は2階(一部3階)、約2000㎡、全35室となっている。
商業施設に関しては、今冬から来冬にかけてバリエーション豊かに順次開業していく予定。シモキタならではの多様性にあふれる駅商業施設「シモキタエキウエ」、住居併設の飲食店や物販店をはじめとした新しい商店街「ボーナス トラック(BONUS TRACK)」、洗練された個店が集まる次世代型の商業ゾーン、ライブや演劇などの鑑賞設備を備えたシモキタカルチャーを加速させるエンタメカフェ、グローサリーから宿泊施設まで備えたライフスタイル型提案商業施設などが揃う。(開業順)
今冬開業のカルディによる商品開発キッチンと事務所&カフェ「カルディノ(KALDINO)」では、不定期で試食会など地域に開くイベントも開催していく予定。
来冬開業の「さまざまな人が集まる都市型ホテル」をコンセプトにした宿泊施設は、約50客室の他、シモキタのカルチャーに根付いた音楽やイベントの発信も行っていく。
ライフスタイル型の施設に関しては既開業の賃貸住宅「リージア代田テラス」、複合施設「世田谷代田キャンパス」の他、認可保育園が来春、学生寮が来冬開業予定となっている。
また、約1年半の期間限定で、「BE YOU.シモキタらしく。ジブンらしく。」を体現した空間「下北線路街 空き地」を開設予定。「みんなでつくる自由なあそび場」をコンセプトとして、トライアルでお店を開けるレンタルキッチンや、さまざまな活動ができるイベントスペースなどが登場していく予定。