渋谷区と三井不動産は、東京・渋谷区立宮下公園にて再整備事業を推進してきたプロジェクト「ミヤシタ パーク(MIYASHITA PARK)」の概要を発表した。立体都市公園として渋谷周辺エリアをつなぐ全長約330メートルの低層複合施設が、今年6月に開業する。
同事業は、「立体都市公園制度」を渋谷区内で初めて活用し、同区と同社がともに推進してきたパブリック プライベート パートナーシップ事業だ。公園、駐車場という従来の都市機能に商業施設とホテルを融合させた新しいミクストユース型プロジェクトとなっている。耐震性能の向上や災害時の一時避難所としても機能を果たす他、公園の安心安全な環境整備と、街のさらなる活性化を創出していく目的を持つ。
公園エリアは、スポーツ機能の継承とより多機能な空間利用を実現するため、道路上空も含め一体化し、約1ヘクタールのフルフラットでバリアフリーな多機能空間として再整備を図る。南街区には、利用者に以前から親しまれてきたスケート場やボルダリングウォールに加え、サンドコート仕様の多目的運動施設を新設。北街区には様々なイベントも開催できる約千平方メートルの芝生広場を整備する。
その他、原宿、青山、表参道、国立代々木競技場と繋がる立地特性を活かし、渋谷駅からのアプローチを容易にするとともに、景観を向上させる横断歩道の新設等も計画。新たな歩行者ネットワークと様々なイベントを通じた多種多様な人々の交流を促進する文化発信拠点の形成を目指していく。
「ミヤシタ パーク」計画概要
所在地:南街区:東京都渋谷区渋谷1丁目26
北街区:東京都渋谷区神宮前6丁目20
構造規模: 渋谷区立公園
商業棟 南街区 1階~4階 15,922 m² ※駐輪場 2階(1,404 m²)含む:S造
北街区 1階~3階 10,649m² ※地下駐車場階除く:S造 SRC造 RC造 ホテル棟 4~18階(240室)
駐車場 375台:南街区97台 北街区278台(内、243台が都市計画駐車場)
全長:約330m
敷地面積:約10,740 m²
延床面積:約46,000 m²
事業主:三井不動産株式会社
プロジェクトアーキテクト:株式会社日建設計
設計・施工:株式会社竹中工務店
施工日:2020年4月(予定)
開業日:2020年6月(予定)