小田急電鉄が推進する1.7kmの鉄道跡地開発プロジェクト「下北線路街」において、下北沢駅東側に位置する商業空間「リロード(reload)が、6月16日に開業する。
同施設は小田急線世田谷代田駅から東北沢駅に至る、全長約1.7キロメートルの線路跡地の開発計画である「下北線路街」の一環として誕生。従来のビル型商業施設とは異なり、全24棟からなる低層分棟形式の建築により、個店が立ち並ぶような構造となっているのが特徴だ。ここでは、チェーン店ではない個性を大切にした路面分棟の個店街を大切にし、人と地域、カルチャーが繋がり、新たなコミュニティを生み出す交流拠点を目指していく。
各店舗は屋外通路で繋がることで回遊性が生まれ、下北沢ならではの雑踏感や街を歩く楽しさを感じることが出来るのが魅力。また、屋外には共用のベンチやテラスが配置され、グリーン溢れる空間で集まった人々が思い思いの時間を過ごせる空間となっている。
施設のエントランス部分に位置するスペースには、2つのイベントスペースを用意。開放感あふれる「エントランス ホール(ENTRANCE HALL)」、施設の中程で館内に賑わいをもたらす「ポップアップ スペース(POPUP SPACE)」があり、マルチ用途での活用が可能。今後は、アート展示やワークショップ、ポップアップストアなどが出店予定となっている。
開業時のテナントは、創業100年を超えるアイウェアブランド「マスナガ1905(MASUNAGA1905)」、著名スタイリストが手がけるカレーとアパレルの複合店「サンゾウ トーキョー(SANZOU TOKYO)」、写真にフォーカスしたアートギャラリー「グレート ブックス(GREAT BOOKS)」など、全24区画中10区画が決定。その後7月には、「オガワコーヒー ラボラトリー(OGAWA COFFEE LABORATORY)」がオープン予定など、個性あふれる旗盤店、新業態の店舗が順次開業していく予定だ。
1階フロアに位置するグレート ブックスでは、オープン企画展示として坂口恭平による個展「フレッシュ ライク ディス(Fresh Like This)」を6月16日から27日の期間で開催。同展では、活動拠点である熊本の自然をモチーフに、畑へと向かう道、湖や海、日常の世界を坂口恭平の視点で観察して描かれたパステル画から厳選された20点を展示販売する。作品は店舗のオープンに先駆けて同店のオンラインストアにて先行公開・販売する予定。
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所在地:東京都世田谷区北沢3-19-20
規模・構造:鉄骨造2階建
延床面積:約1889.81m2
建物用途:飲食、物販、サービス、POPUP スペース等
区画:24区画(6月16日時点、10区画オープン)
建築主:小田急電鉄
設計:ジェネラルデザイン一級建築士事務所
ランドスケープデザイン:DAISHIZEN(SOLSO)
施工:三井住友建設
運営:GREENING