防災の日。それは、防災の重要性をあらためて認識する日ではあるが、なかなか“用意周到“になれないのが、人の常。でも、こんなアイテムなら私たちの防災も日常のものにしてくれる。
|nendoが手がけた防災セット 「ミニメイド(MINIM+AID)」
佐藤オオキ率いるデザインオフィス「nendo」と杉田エースは、防災セット「ミニメイド(MINIM+AID)」を7月に発売した。
これは、地震などの災害が起きてから避難所へ行くまでに必要なものを、必要最低限まで絞り込んで収めた防災グッズなのだ。自分の存在を知らせるためのホイッスル、ランタン、ラジオ、ポンチョ、樹脂製ケースを直径約6センチの1本の筒にまとめている。
ランタンは、懐中電灯との2WAY。ラジオは手動で充電できるし、家族との連絡をとるためのスマートフォンやランタンなどの充電器にもなる。樹脂製のケースは、持病のための常備薬や意外に大事なメガネやコンタクトなどを入れておくため。また雨という大敵から守るポンチョを入れたケースは、水筒にもなる。
外筒はコンパクトでスリムなので持ち運びしやすく、肩にもかけられるベルト付き。傘立てに立てたり、コートハンガーに引っ掛けるなど、玄関においておくのもありだ。
インテリアを選ぶように、シルバーxブラック、ブラックxグレー、ホワイトxアイボリーという色の組み合わせから選べるにも新しい。「これなに?」って訪問客から100%聞かれるだろうけど、そこで「防災セット」って答えるのもなんだか洒落てる気がする。
ミニメイドは、税別価格18,000円。杉田エースが運営する、南青山のライフスタイルショップ「クラブエスタショップ(clubESTA SHOP)」にて販売中だ。
|セミーオーダーできる防災備蓄セット 「ビーボ(bibo)」
こんな収納ボックス欲しかった、そんなあなたの期待をいい意味で裏切ってくれるのは、この「ビーボ(bibo)」。インテリアの一部として生活空間にとけこむことをコンセプトに、三和製作所と広告企画制作会社のホッチキスによって共同開発された防災備蓄セットだ。
ビーボは、使う人の属性によって選べるセミオーダータイプの防災用品。中身は防災の専門家が厳選した長期保存の食料や水などに加え、各々の属性にマッチしたアイテムを用意。「男性用」「女性用」「シニア用」「キッズ用」の4種類から、家族構成に合わせて自由に2つを選んで組み合わせられる。また、属性にかかわらず共通して使える、多機能ラジオライトや救急セット、非常用トイレなどが入った「共用箱」が1つ付き、合計3ユニット入りで構成される。
このほかにも、保険証のコピーや、地域の災害マップ、常備薬、思い出の写真など大切なものをプラスできる余裕もある。このスペースは、取り合いにならないように、家族会議しよう。あと、ニット入りとは別に「ベビー用2ユニット入り(食事&衛生用品)」もあるそうなので、気が利いてるギフトとしてもあり。
デザインは、ヴィヴィッドな「コンテナ」、落ち着いた木目の「ウッド」、クールな「デニム」、パステル調の「ドット」の4種類。素材は軽く扱いやすい段ボールで、表面に写真加工を施し、美しく自然な質感を図っている。
9月中旬から、大手百貨店、東急ハンズ、その他専門店などにて発売開始。税別価格は3ユニット入りボックスで、15,800円だ。
機能性とデザイン性の両立。ありそうでなかった防災グッズ。でもそれだけ、私たちにとって災害が身近になった、ということかもしれない。