「シャネル(CHANEL)」は14-15メティエダールコレクションの前夜祭でショートフィルム『Reincarnation(再生)』を発表。その動画がYouTubeで公開された。
このショートフィルムはガブリエル・シャネル(Gabrielle Bonheur Chanel)にまつわるエピソードを基に、デザイナーのカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が制作と指揮を手掛けたもの。エレベーターボーイの制服が女性用のジャケットとして生まれ変わり、普遍的なアイテムとなるまでのストーリーを描いている。
舞台は1954年のザルツブルク郊外にあるホテルのロビー。そこで休暇を過ごすガブリエル・シャネルが、後のシャネルの象徴となるジャケットを着た若いエレベーターボーイと出会うことから物語は始まる。
オーストリアハンガリー帝国のフランツ・ヨーゼフとエレベーターボーイの2役を演じるのは、歌手のファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)。不愛想なエレベーターボーイと、情熱的なフランツ・ヨーゼフを見事に演じ分けた。なお、ファレルはフィルムへ出演するだけでなく、この作品のために書き下ろされた「CC The World」の作詞と作曲も担当。作中ではエリザベートとのデュエットが、まるでミュージカルのように物語を盛り上げている。
また、エリザベート役にはコレクションのキャンペーン広告の顔となるカーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)を、ガブリエル・ボヌール・シャネルにはジェラルディン・チャップリン(Geraldine Chaplin)をそれぞれキャスティングした。
[元記事:ファレルとカーラが主演、CHANELの新作ショートフィルム。シャネルジャケット誕生の物語]
2014年、ファッション業界を最も賑わせた世界的なアーティストといえる、ファレル・ウィリアムス。その豪華キャスティングによる今回の新作ショートフィルムは、次々と革新的な試みを行うファッションディレクター、カール・ラガーフェルドらしい斬新で意外性のある企画・演出であり、いまの「CHANEL」らしいブランドムービーといえるでしょう。