国内最大のクラウドファンディング・サービス「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」を活用した新たなプロジェクトが、いまファッション業界で話題を集めています。
「CAMPFIRE」は、ファッション、フード、音楽、本・漫画、アート、映画、プロダクト等の”プロジェクトを実行する”ために必要な資金を、自身がプロジェクトオーナーとしてWEBに掲載することで、その”パトロン”となる一般ユーザーを、500円という少額から募ることができるプラットフォーム・サービスです。
同サービスでいま最も人気プロジェクトになっているのが、「駄菓子屋のおばちゃん現代版!なっちゃんのおいしたのしコーヒー屋さん」と題し、2014年9月1日(月)から10月31日(金)0時まで掲載中の、Nathalie Yoshimi(ヨシミ・ナタリー)によるコーヒーショップ「TOKE AND COME AGAIN(トクガワエン)」開業プロジェクトです。インターネットラジオ「block.fm」で放送中の番組「TONY」ではモデル・吉田沙世、あさちぇると共にMCを務めるなど、ファッション業界やストリートカルチャーとの幅広い交友関係も相まって、多くのサポートする声がSNSでシェア投稿されています。結果、掲載から50日間で、約150万円の資金・250人以上のパトロンが集まっています。
「コーヒーを通して、大人はもちろん、子どもやおじいちゃん、おばあちゃんまで色んな年代が朝から集う、昔の駄菓子屋のような”場”を作りたい」とF.M.J.の取材に答える”ナタリー”は、フランス生まれ、愛知県・岡崎育ちの27歳。16歳で単身上京し、Tommy February6やZeebra、藤井隆のMVに出演するなどダンサーとして活動。その傍ら、スターバックスでのアルバイトを経て、2010年には「STREAMER COFFEE COMPANY(ストリーマーコーヒーカンパニー)」で2008年ラテアート世界チャンピオンの澤田洋史、現「Paddlers Coffee(パドラーズコーヒー)」の加藤健宏に師事し、”生涯バリスタ”としての道を歩み始めます。
そうしたコーヒーショップでのバリスタ経験を通して、ついに”自分の理想のコーヒーショップを作りたい”と自ら動き出したのが、2014年1月。ナタリーが考えたのは、”自分で完結できるお店”。「お客さん全員のドリンクを私が作りたい。」と、壮大なビジネスではなく、あくまでコミュニティの場としてのコーヒーショップを目指します。現在構想中だというメニューは、コーヒーだけでなく、ジュース、輸入菓子やパン、店名の由来にもなっている愛知のおばあちゃんが作る自家製あぶら菓子など。出店場所は東京都内で、渋谷や原宿、中目黒、三宿などの物件をリサーチ中。ファッションブランドや本屋など、ショップの空きスペースなどでの出店依頼も歓迎とのことです。
さらに”出張トクガワエン”としてショップのPRのために実施しているのは、「FREE COFFEE(フリー・コーヒー)」。ファッションやカルチャーのイベント・展示会に出張し、ナタリーがハンドドリップで淹れたコーヒーをその場で無料で試飲してもらう企画です。また、次回は10月27日(月)に実施する渋谷「Bodega And A」でのチップ制コーヒーサービスや、10月24日(金)にオープンした桜新町のカフェ「815 Coffee Stand」では25日(土)から週2回、11月1日(土)・2日(月)に開催されるイベント「BFF(バイクフィルムフェスティバル)」でも出張するなど、精力的に活動します。
10月31日(金)0時の募集期間終了まで、あと7日。このプロジェクトは、目標金額を達成した場合のみ、決済が行われる仕組みになっています。一杯のコーヒーチケットと引き換えできるという、500円から始められる”パトロン”になって、”理想のコーヒーショップ”兼”現代版・駄菓子屋コミュニティ”の一員になってみてはいかがでしょうか。
・CAMPFIRE「駄菓子屋のおばちゃん現代版!なっちゃんのおいしたのしコーヒー屋さん」