ミレニアル世代向けに特化したホテル「ザ・ミレニアルズ(The Millennials)」が3月15日、東京・渋谷(東京都渋谷区神南1-20-13)にオープン。グローバルエージェンツが運営する宿泊施設で、2017年7月にオープンした京都・河原町三条に続く2号店となる。
ザ・ミレニアルズ渋谷は、渋谷駅徒歩6分の立地。地上10階建てで1階に「アクメ ファニチャー(ACME Furniture)」、2F に「J.S. バーガーズカフェ(J.S. Burgers Cafe)」が入居するビルの3階以上をリノベーション。客室単価は、6,000円前後となる。
ホテル面積の20%が共用部に割かれているのが特徴。4階にフロントとセルフキッチン付のラウンジ、3階は宿泊ゲストや専用会員が利用可能なコワーキングスペース「andwork」を併設。イベントスペースとして、イベントやバンケットでの貸切利用も可能となる。
5〜10階は全て宿泊階となり、全120室。日本発祥のカプセルホテルをさらに進化させ、より高い居住性と機能性、エンターテイメント性を備えた自社独自開発の「スマートポッド」を設置する。スマートポッドは、天井高2.3メートルと床面積3平方メートルの客室空間の中に、セミダブルサイズのリクライニングベッド、大型キャビネット、80インチのスクリーン等が搭載された多機能型の宿泊ユニットだ。
リクライニングベッドとアラームが連動し、時刻になると音ではなくリクライニングベッドが起き上がることによって物理的に起床を促す革新的な機能が備わっている。IoT技術により、これらスマートポッド内の全ての機能をチェックイン時に渡されるiPodで操作できる。
開業から半年で1万人が宿泊した京都では、外国人の利用が7〜8割で、レジャー利用は9割、事前の予約率が95%となっているという。グローバルエージェンツの山崎剛・代表取締役は、「渋谷はホテル業界としても有望なエリア。最近では異業種からのライフスタイル文脈で、トランク(ホテル)、ホテル コエ トーキョーがオープンするなどホテルも増えているが、ホテルの宿泊機能としては部屋数が10室、20室だったりと少ない。そういった意味ではまだ渋谷にはホテルが不足しているという認識だ」と今回の渋谷出店について語った。
訪日外国人客の急増により、活況といわれるホテル業界。2020年に向けて、新たなホテルの開業ニュースが連日のようにメディアを賑わせている。今後も新たな切り口でのホテルの誕生に注目できそうだ。