ニューヨーク発ホームツールブランド「フルサークル(full circle)」が今春、日本に本格上陸した。
2008年に設立されたフルサークルは、ニューヨークを拠点に、機能的で環境に配慮したホームツールブランド。ブランド名には、製品のライフ・サイクルが循環的でなければならないという思いが込められている。製品は、機能的で長く使える寿命を確保するために、自然由来の材料を使用している。商品ラインアップは、キッチンで使うディッシュブラシやスポンジ、グラスクリーナー、ジャガイモの芽とり月ブラシや野菜・果物用ブラシ、マグネット付タオル、ジップバッグ、窓ガラスやバスルームの結露取りとして使えるワイパー、ブラシ&ダストパン、ティーメーカーなど幅広く揃える。
現在は、アメリカを中心に、カナダ、イギリスで展開。アメリカでは、「ホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market)」や、「ウイリアムズ・ソノマ(Williams Sonoma)」といったスーパーマーケット、キッチン用品店、ライフスタイルストアで展開されている。
来日した、CEOのTal Chitayat氏は、「いつも気にしているのは、機能的であって、デザインに優れていて、エコフレンドリーであること。使いづらい道具もたくさんあるなかで、みなさんがどうしたらこれがいい、となってくれるかを考えている。」と語る。
ブランドが立ち上がった背景として、「ニューヨークは、ゴミが多い街で、1回使ったらすぐ捨ててしまう習慣がある。見ていて、それはどうなんだろう?と思ったのも、ビジネスをはじめたきっかけだった。ブルックリンなど、若い世代の人たちを中心に、もっとモノを大切にしようという動きが出てきている。」という。
また、「東京とニューヨークは、デザインに敏感だったり、ありそうでなかったものに着眼する力など、バックグラウンドがよく似ている。だから、発信されるものもよく似ていると感じる。おそらく求めるものも、とてもよく似ている思う。」と今回の本格上陸にあたっての意気込みを語った。