こんにちは。
ここ最近は全国的にも不安定な天気が続き、東京では桜の季節が過ぎ、夏の準備に入りましたね。先日のコラムでは花粉の話しをしたばかりでしたが、この1ヶ月で桜は満開になり、散り、緑をまとっています。春が来たと思ったら、すぐに梅雨入りし夏がきますね・・・。時間が経つのは本当に早いです(笑)
さて、今回は少しエネルギーのことに触れようかなと思います。
みなさんは“エクセルギー”という言葉を気にした事はありますか?そもそもエクセルギーという言葉を知っていますか??
エコだエコだという時代ではありますが、なにがどうなのか?ということがわかれば、今後の生活や環境への配慮がかわってくるんじゃないかと思います。ですので環境のこともふまえて少し書いてみようと思います。
かといって難しく書くと多分読まないし(笑)。
だから簡単に記していきます。ちょっとは興味を持ってもらえれば幸いです。
さて、我々が家庭などで使用するエネルギーですが、約65%は、給湯や暖房、冷房など、熱にかかわるものだそうです。そしてそのほとんどは我々の身近にある“自然の力”で賄えるとの話し。その鍵を握るのがエクセルギーなのです。
ところで、「エネルギーを消費する」「エネルギー消費量を削減する」とはどういうことか?エネルギーはなくなってしまうものなのか?
そもそもエネルギーとは電気から光や熱といったものに姿を変えても、総量は決して変わることはないんですよね。これが、よく物理とかの授業で習う法則として有名な“エネルギー保存の法則”です。ちなみに僕は物理の授業のこれを高校時代に全く通ってはいませんが(笑)
だから様々なエネルギーはどんな形に変わっても量は保存されるわけなので増えもしないし、減りもしない。つまり“エネルギーは消費されない”ことになります。だけど現実的にはエネルギーは使用すれば“なくなる”ということを今の時代では今まで以上に大きな問題として取りあげられ、我々も実感しています。石油だったり、温水だったり、それらを使えば蓄えた電力は消費されて電圧はなくなってしまいますよね?
だけど、保存の法則でいくと、エネルギーは無くならない・・・。じゃあ、消費されているエネルギーはなんなのか??
そう、この“使えばなくなる”エネルギーを表す概念を“エクセルギー”といいます。まあ、ようは有効なエネルギーですね。全エネルギーの中の利用できるエネルギーと利用できないエネルギーを分けて、利用できるエネルギーをエクセルギーといい、我々が消費しているのはエクセルギーということになります。
画像:ビックイシュー日本版271号より
エネルギーや物質の“拡散能力”を消費しているんですね。
“エクセルギーとは、身近に存在する、「太陽熱」、「風」、「雨水」などは、それ自体が、それぞれに「温かさ」、「冷たさ」などをもつ。それらを拡散していく能力のこと。”
例えば、わかりやすいのはこちらの図。
画像:ビックイシュー日本版271号より
同じ気温だったとしても、他のものからの影響で体感する温度は変わるわけです。
そのエクセルギーを今後有効に利用していけば、地球と“上手”に共存していくことができます。
「身近にある自然の力が持つエクセルギーを利用していけば、それだけで必要なエクセルギーの大半を賄うことができて、家庭で必要とする電力の3分の2はいらなくなる。」というのは建築研究学を専門とする宿谷昌則(しゅくや・まさのり)さんのお話し。
てことは、家庭の月々の光熱費が今までの3分の1以下になったりとか・・・、って話しにも繋がります。イコール環境にも優しくなるわけです。
オーガニックコットンもそうですが、この話しは“持続可能なのか?”という話しに繋がります。そして、我々はファッションの世界にも必ず環境問題は付いて回る問題として認識しています。着るもので変わるコトは沢山あるわけです。
宿谷さん曰く、
「私たちは、エクセルギーを消費する時、その結果として捨てる熱や物がまわりの環境にどのような影響を及ぼすか?それは持続可能なのか?ということまで、思いをめぐらせなければいけません」ともあります。
このコラムを読んでエクセルギーのことが気になったみなさん、これを機にエクセルギーのことをもっと調べて知ってみてはいかがですか??これからの生活がちょっとずついろいろな部分で豊かになり、それが地球環境に良い影響となるかもしれませんので。
是非。
About “JICK”
あなたの軸は、なに?
外見だけかっこつけてないかい?
知っているようで知らないこと沢山あるんじゃない?
そんなのでいいの??
そんなこんなを見直すオトナのインスピレーション連載。オーガニック、エシカル、クオリティ高いライフスタイル。そこに必要なのは、お金よりルックスより、“良いモノはイイ”を見抜いていく感性と、スッと筋の通った真っ直ぐな心の軸。
“進化する感性”を刺激しながら、しっかりとした“軸”をブラさずに。