東京・銀座、数寄屋橋交差点のソニービル跡地に「銀座ソニーパーク(Ginza Sony Park)」(東京都中央区銀座5-3-1)が8月9日、オープン。建て替えにより、新ソニービルが着工する2020年秋までの期間限定となる。
東京メトロ・銀座駅直結となる銀座ソニーパークは、地上1階・地下4階で構成。「変わり続ける公園」をテーマに、実験的な試みをする店舗やイベントを個性豊かな企業とコラボし、数々の体験型イベントやライブなどを開催。その後2022年には、「公園」のコンセプトは変えずに拡張させる形で新しいソニービルを竣工する予定となっている。
最注目は地下1階に出店する、藤原ヒロシによるコンビニエンスストアをコンセプトとした「ザ・コンビニ(THE CONVENI)」だ。「ザ プール 青山(the POOL aoyama)」「ザ・パーキング銀座(THE PARK・ING GINZA)」に続く同氏ディレクションの、ジュンの新業態となる。コンビニの什器が並ぶ店内には、サンドイッチの形をしたバンダナのセットや、ミニタオルで作られたおにぎり、ケーキの形をしたキャンドルなど、「コンビニの定番アイテム×藤原ヒロシ」といった着想でオリジナルアイテムや、うまい棒、ビックリマンチョコ、ブラックモンブランといったお菓子のコラボレーションアイテムを中心に、一部セレクト商品も取り揃える。
また、雑誌コーナーの棚には神保町の古書店「マグニフ(magnif)」協力による、80〜90年代のファッション・カルチャー誌が並ぶほか、オリジナルの制服や、藤原ヒロシが作ったという、入店を知らせる通称「コンビニチャイム」も耳に残る。通常のコンビニとは違う、“銀座のお土産屋さん”的なコンビニとして、なにか持ち帰りたい気分にさせてくれる演出が随所に盛り込まれている。
同フロアにはミシュラン星獲得店による飲茶スタンド「MIMOSA GINZA」もオープン。“路地裏の屋台”をテーマに香港発祥の香港ミルクティーやエッグタルトなどをスタンド形式で提供、イートインも可能だ。
地上1階には、“買える公園”をコンセプトに、プロデューサーとしてそら植物園代表でプラントハンターの西畠清順を迎えた「アヲ GINZA TOKYO」がオープン。パークに植えられた世界各地から集めた特別な植物が購入可能で、購入毎にパークの表情が変わるのも面白い。また、“東京の今を届けるラジオステーション(Ginza Sony Park Studio)”として、TOKYO FMのサテライトスタジオを設置する。このほか、季節限定で登場する「トラヤカフェ・あんスタンド」のポップアップストアでは、パーク地下3階にある店内でつくられた「あんペースト」を使った銀座ならではのメニューを楽しむことが出来る。
東京メトロ銀座駅へのコンコースに直結する地下2階では、イベントスペースとして様々なテーマに沿った体験型のイベントを開催。オープン時には、「パーク x ミュージック x ローラースケート(#001 PARK x MUSIC x ROLLER SKATE)」を展開。地下フロアに屋内ローラースケート場が登場し、大人も子どもも楽しめる空間となる。
西銀座駐車場と直結する地下3階には、「あん」のある生活”を提案する「トラヤカフェ・あんスタンド」がオープン。店内に製造所を兼ね備えており、限定販売されるオリジナル・ミニサイズの「あんペースト」をその場で製造・販売する。
また、地下4階では、代官山・横浜・京都でクラフトビール専門店を展開する「スプリングバレーブルワリー(SPRING VALLEY BREWERY)」の新コンセプトデリ「“BEER TO GO” by SPRING VALLEY BREWERY」がオープン。16種類のクラフトビールや季節ごとに変わる12種のデリやグリルなどをパーク内で自由に楽しむことが出来る。ライブ会場を併設しており、時にはライブを楽しみながら食事をする事が可能だ。
なお、ザ・コンビニは、すでにオープンの8月9日から8月11日までは入店整理券を抽選で配布、締め切り済みで、当選者のみの入店となっている。8月12日以降の入店整理、入店整理券抽選実施に関しては未定だ。
1966年から約50年にわたり銀座で営業した歴史ある旧ソニービル跡地。これからも銀座に訪れたら一度は立ち寄りたい“歴史ある新名所”として、賑わいをみせそうだ。
銀座ソニーパーク(Ginza Sony Park)
住所:東京都中央区銀座5丁目3番1号
開園期間:2018年8月9日(木)〜2020年秋
開園時間:5:00〜24:30
休園日:1月1日(予定)