セン(SEN)が手がける「禅」をテーマにした新型カプセルホテル「ホテル・ゼン・トーキョー(hotel zen tokyo)」が2019年2月に東京・日本橋人形町に開業する。
「禅」をテーマにした同ホテルは、各部屋を千利休の茶室に見立てた今までにない新しいカプセルホテルだ。「泊まれる茶室」をコンセプトにしたカプセル型の旅館こそが、都市課題解決と日本文化の発信のきっかけになり得ると考え、開業に至った。
カプセルホテルは日本発として海外から注目を集めている宿泊形態であり、茶室は世界的な人気を博す日本のミニマリズム・デザインの神髄であると言われている。創業者・代表取締役の各務太郎氏は、ハーバードデザイン大学院への留学時、世界都市の家賃高騰が世界中の建築家が注目する課題であることに気づき、そして狭くても豊かな暮らしができる空間の先駆者として日本の茶室がリエスペクトされていることを認識し、本事業を発案した。ホテルとして最もミニマルであるカプセルホテルという形態を極小空間の先駆者である茶室デザインとかけあわせることによって、東京発の世界ホテルブランドをつくるべく創業したという。
同ホテルの各カプセルは千利休が16世紀後半に生み出した茶室の傑作「妙喜庵(待庵)」を21世紀型に再解釈し、丁寧につくりあげた和モダンな空間になっている。 また、近年世界的に注目を集めているカプセルホテルの通常の形式を天井までの高さ(2.2m)まで広げた、よりラグジュアリーなカプセルに仕上げられている。
茶室カプセルはシングルまたはセミダブルのベッド、床の間の形をした金庫キャビネット、電源、衣類をかけるハンガーなどが準備された宿泊ユニットだ。 客室タイプは全部で5種類あり、ベッド数は78、部屋の種類によってベッドサイズ(シングルまたはセミダブル)、面積、デザインが異なる。客室5種類のうち3種類は茶室カプセル、残りの2種類はより広々とした、コンクリートと木の素材をフル活用したデザインのコーナールームとなっている。 客室は全部で5フロアあり、そのうちの1-2フロアは女性専用フロアとして設けられている。
館内には約300㎡の広々とした共用スペースがあり、仕事スペースとして使えるワークラウンジやランドリールーム、飲食が可能なカフェバーなど、宿泊の目的に応じた施設が充実している。和のしつらえをモダンに表現したカフェバーは、時間帯によって朝食、カフェ、バーラウンジとしても利用が可能。
立地は人形町駅から徒歩30秒、水天宮前駅から徒歩5分。羽田空港も成田空港も電車一本で、隣の水天宮駅からは同じく両空港行きのバスがあり、銀座・日本橋・東京駅もすぐ近く。最寄り駅から日比谷線・浅草線・半蔵門線が使えるため、ビジネスにも旅行にも非常に便利な立地となっている。
同ホテルの予約は、公式ウェブサイトならびにクラウドファンディング(Readyfor)にて先行でスタートしている。
ホテル・ゼン・トーキョー(hotel zen tokyo)
開業日:2019年2月予定
住所:東京都中央区日本橋人形町1-5-8
ベッド数:78