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【コラム】ショールームに訪問。エコーネス「ストレスレスチェア」と、心地よい座り時間の関係とは?



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日々の生活の中で人はどのくらいの時間座っているのだろうか。職場ではデスクワーク、自宅ではテレビや読書など、現代人は1日の約60%を座って過ごし、さらに日本人が座っている時間は世界トップクラスというデータもある。その座っている時間をいかに快適に、そして体に負担をかけずに座るかということは私たちにとってより重要になってきているのでは? ーー今回はストレスレスチェアを扱う東京・京橋のエコーネス「ストレスレス®ショールーム東京」に訪問。ブランドマネージャー瀬藤奈穂子さんに、ストレスレスな座り時間について伺った。

Photo: J.L.F.S Text: Madoka Takano Edit: F.M.J.magazine


#01 “座る”ことと“ストレス”の関係について

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ー 1日の約60%を占めると言われる座っている時間。座ることが体へ与える影響はどのようなものなのでしょうか?

デスクワークなどで首を前に出した猫背姿勢は、肩や首、腰などに過剰に負担をかけ、腰痛、肩こり、首こり、疲れを招くのは体感されている方も多いはずです。さらに、血流の悪い状態が慢性化して血管が老化すると、心臓血管系疾患になりやすくなるとも言われています。仕事中も意識して適度に体を動かす時間を作ったり、家でもずっと座りっぱなしの状況をまずは回避すべきかと思います。

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とはいえ、現代の労働環境や、家でのリラックスタイムを含めて考えても、私たち日本人にとって座らない生活というのは不可能です。ですので、そんな日本人こそ、健康面や精神的な影響も鑑みても、より快適に体を座らせることへの高い意識や気づきが必要なのではないでしょうか。

ー 体に負担の少ない座り方を考えると、椅子選びや姿勢が大事になりますよね?

一般的なチェアは、体とチェアの間に隙間ができ、しっかりフィットしていないことによる体への負担や疲れやすさがあると思います。例えば、映画館で映画を1本見るのに人は数百回態勢を変えるといわれています。それだけチェアが体にあっていない証拠ですよね。また、リクライニングチェアは背面と座面との角度がつくほど体の曲線とチェアとの間に隙間ができてしまうケースが多々あります。体に負担をかけにくい状態を作るには、体にフィットし、心地よく体をサポートするチェア選びが重要になります。

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また姿勢の重要性でいうと、立ち姿勢と同じような負担のない腰椎のカーブを、いかに椅子に座っている状態でも作れるか、というのがポイントです。90度で座るより、後ろにもたれかかって股関節が135度ぐらいになるように座ると、最も椎間板への負荷が少ないといわれているんですよ。

#02 エコーネスとストレスレスチェアについて

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“ストレスレスのメッセージとは”

ー 1934年創業で早い時代から快適な製品の開発に取り組んできたエコーネスですが、エコーネスとストレスレスチェアが生まれたきっかけとは?

もともとマットレスやベットのコイルを作る会社として創業したので、内部構造を作ることに長けていました。その後、世界でテレビが普及しはじめた1970年代の高度経済成長期に、北欧の寒く長い冬の家ごもりの時間にテレビを長時間快適にみるためのチェアとして開発されたのがストレスレスチェアのスタートになります。1971年にストレスレスが誕生したので、もうすぐ誕生から50年になろうとしています。

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ー ブランド名である「ストレスレス」というネーミングの由来は?

一つは、座ることによる体自体へのストレスの削減、二つめは、椅子を使う時間や場所が心地よく快適であること、という意味で「ストレスレス」という言葉が生まれました。「ストレスレス」は造語なのですが、英語でいうところのノンストレス、ストレスフリーという意味あいですね。今年から「It’s time for Stressless 」をブランドスローガンに変更し、「慌ただしい日常から解放されて、ストレスレスになる時間=ストレスレスに座って心身の安らぎを取り戻すひととき」が必要だというメッセージを発信しています。

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“Form Follows Function-形態は機能に従う”

ー では具体的にストレスレスチェアの特長はどんなところですか?

例えばデザイナーズチェアは座り心地というよりもインテリアとしてのデザイン性が重視されるものですよね。また、マッサージチェアは疲れた体をほぐすものであって、長時間座るために作られているものではありません。ストレスレスチェアの考え方は、「より体にフィットし、心地よく体をサポートする」ということを重要視しています。

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その考え方をベースに、3つの特長があります。

一つめは、究極にシンプルでスムーズな操作性です。レバーもストッパーもなく、体重移動だけでリクライニングする内部金属フレームは、国際特許取得の人間工学にもとづいて独自設計されたものなのですが、後ろに体重をかけるとスプリングが背骨のS字に合わせて動き、ヘッドレストは起き上がるので、目線は前向きのままリクライニングできる仕組みになっています。最大限リクライニングしたポジションは、まさに前述した最も椎間板への負荷が少ないといわれている135度に設計されています。ストレスレスはアメリカのカイロプラクティック協会から“体に負担をかけにくい商品”として推奨を受けています。

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次に、長年使ってもヘタりづらく、心地よい沈み込みと究極のフィット感を実現する、自社製造の高密度モールドウレタンです。その独自のモールドウレタンに、ポリエステル繊維、ポリウレタンパッドを重ねる3層構造にすることで、体に優しい極上の座り心地が生まれます。

そして三つめは、一気通貫の生産体制です。木部やスチール、ウレタンなどパーツから自社で製造工場を保有しているので、開発から製造まで自社で管理できることで、高い品質を保つことができます。

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”Form Follows Function-形態は機能に従う”というバウハウスの教えにあるように、デザインにおける美しさは、機能に従属するものだという考え方があります。機能性とコンフォートの追求があってこそ、それがデザインを形づくるという考えは、エコーネスも創業以来変わらない考え方です。

#03 おすすめ商品の紹介

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ー それでは最後に、今おすすめのチェアを紹介していただきましょう。

01. “スタイリッシュな空間に”

「ストレスレス®トーキョー(Stlessless®Tokyo)」
ヘッドレスト付ローバック チェア&オットマン(サイズM) ¥296,300

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伝統と革新が交差する大都市 東京からインスパイアされたニューモデルです。世界から注目される2020年にむけて、スポーツで世界がひとつになる感動と瞬間を自宅の特等席“TOKYO”でーという願いも込めて。新登場のマットブラックスチール脚部は、シーンや他の家具を選ばず洗練された印象に仕上がるので、コーディネートのしやすさもオススメのポイントですね。

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そして、背面のデザインは、ローバックタイプにヘッドレストをつけることで頭の高さ調節ができるタイプが新たに登場しました。よりスタイリッシュでハイバックよりもコンパクトな、まさに東京のライフスタイルに合致するモデルではないでしょうか。

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02. “デスクワークにおすすめ”

「ストレスレス®メトロ オフィス(Stlessless®Metro)」
(サイズM) ¥283,000

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脚部にキャスターが付いて、ハンドル操作で7cmの昇降が可能なオフィスにおすすめのタイプになります。背面は前傾でデスクに向かいやすい設計になっていますが、リクライニング機能もあるので仕事の合間にくつろぐ時間も心地よく過ごしていただけます。

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レザー張りのオフィスチェアは意外に市場に少ないので、探してショールームにいらっしゃる方も多い人気商品なんです。最近は在宅ワークの方も増えているので、ワークスタイルが自由なこれからの時代にこそ活躍するチェアかと思います。

03. “ダイニングでも心地よく”

「ストレスレス®ローレル(Stlessless®Laurel)」
ハイバックD100 ローベース バティック皮革 ¥86,000
ローバックD200 ローベース バティック皮革 ¥75,000

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今年の10月に発売を迎えた、リクライニングの心地よさをダイニングに応用した初のダイニングチェアです。食事以外にも、雑誌を観たりPCの作業をしたり、ホームパーティーで会話を楽しんだりと、今ではリビング・ダイニングの垣根なくダイニングが生活の中心となりつつあります。そんなくつろぎの時間により体を自由にリラックスできるように、という想いをカタチにしました。

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食事のときの前傾姿勢の際は座面も下に傾斜し、負担を軽減。背もたれに体を預けた時はリクライニングと同時に座面も前方にスライドし、心地よく感じるポジションに調整されます。様々なテーブルに合わせやすいシンプルな北欧デザインも魅力です。

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ー 今回ご紹介した以外にも、ショールームにはリクライニング斜度の高いものやロッキング機能付き、電動ソファなど様々なラインナップが揃っていて、座り心地もそれぞれに特長的。実際に座ってみると、快適に座ることの意味を改めて感じることができました。仕事の効率化にもつながる座ることへのこだわり。一度体感してみてはいかがでしょう。

STORE INFORMATION.

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ストレスレス® ショールーム東京
住所:東京都中央区京橋3-7-5 京橋スクエア5階
営業時間:10:00~18:00
定休日:水曜、お盆・年末年始
TEL:0120-11-9269

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