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前橋に新たなアートデスティネーション「白井屋ホテル」が開業。レアンドロ・エルリッヒなど国内外クリエイターが手がけるアートな宿泊体験



photo: Katsumasa Tanaka / Shinya Kigure

群馬県・前橋に、新たなアートデスティネーション「白井屋ホテル/SHIROIYA HOTEL」が12月12日に開業した。

同プロジェクトは、建築家・藤本壮介をはじめ、国内外のクリエイターが集結し、「前橋のまちなかを活性化したい」の思いに賛同したことより始動。かつて絹産業でイノベーションを興し日本近代化の先駆けとなった前橋において、300年以上もの歴史を誇っていた白井屋旅館が幕を閉じたその跡地に5年の歳月をかけ大改修と新棟建設が行われ、暮らす人と訪れる人が集い、交流するリビングルームのような、新たなアートと食文化の発信の場(デスティネーション)が誕生した。

前橋市は、2016年8月に官民一体となってビジョン「めぶく。」を発表した事を機に、かつて衰退していた中心市街地「まちなか」に少しずつ魅力的な店舗やコミュニティスペースなどが誕生。最近では、中核地方都市の活性化モデルとして「前橋モデル」が注目を集めていることでも知られ、同ホテルは、その「まちなか」の中心に位置する。また、大自然や温泉を楽しめる赤城山や榛名山へも車で30分から1時間程度のアクセスとなっており、同ホテルから始まるアート・建築・デザイン・食・まち・自然の体験の数々を通し、訪れる人の想像力を多彩な角度から刺激する。

photo: Shinya Kigure

photo: Shinya Kigure

photo: Shinya Kigure

photo: Shinya Kigure

全体設計を手掛けたのは建築家の藤本壮介。旧白井屋の建物を大胆にリノベーションした大胆な吹き抜けが印象的なヘリテージタワーと、利根川の旧河川の土手をイメージして新築されたグリーンタワーの2棟から構成。

敷地内・各客室には、レアンドロ・エルリッヒによるインスタレーションをはじめ、建築に呼応するように様々なアート作品が展示されており、独創性のある建築と共に、多彩なアートやデザインを至るところで堪能出来るのが特徴だ。国道50号線側のファサードには、一際目を引くローレンス・ウィナーの大胆なアート、入館するとすぐフロントでは杉本博司の「海景」がゲストを迎える。また、ヘリテージタワーの4階までの吹き抜けには、金沢21世紀美術館の常設作品や森美術館の展覧会などでも話題のレアンドロ・エルリッヒによる幻想的な光を用いた「ライティングパイプ (Lighting Pipes)」をはじめ様々なアートを展示。また、グリーンタワー頂上の小屋には宮島達男の作品が展示され、宿泊客のみが特別にアートを体感することが出来る。ヘリテージタワー、グリーンタワーにある全ての客室では、群馬を拠点に活動する作家の作品、ホテル開業に合わて世界中から厳選した作品など、それぞれ個性豊かなアートを楽しめる。

客室は10タイプから構成される全25室を備え、スペシャルルームやジュニアスイートの他、グループでの宿泊にも対応可能なコネクティングルームも用意。(1泊30,000円 〜 ※消費税・サービス税別)

ヘリテージタワーには、英国の著名デザイナー ジャスパー・モリソン、イタリアの建築界の巨匠、ミケーレ・デ・ルッキ、レアンドロ・エルリッヒ、藤本壮介による4つのスペシャルルームを用意。それぞれの作家が、ひとつの客室を作品のように内装設計を一から手がけた、世界にひとつだけの空間となっている。

その他の客室のデザイン・設計は藤本壮介によるもので、穏やかな色調の中に、素材へのこだわりやディテールが楽しめるのが魅力だ。グリーンタワーの客室にはバルコニーがあり、タワーを覆う植栽との一体感を覚える設計デザインとなっている。ベッドマットレスには国内外のラグジュリーホテルに採用されているサータブランドを、カーテンはテキスタイルデザイナー、コーディネーターとして活躍している安東陽子がデザインし、備品はスタイリストの長山智美が厳選しセレクト。各客室にはそれぞれ異なるアート作品がしつらえてあり、毎回異なる空間に泊まることが醍醐味となり、リピート滞在に繋がる仕掛けも。また、サスティナブルな観点からも、環境、衛生面への配慮に重きを置き、プラスティック製品、ビニル包装を最小限に留める姿勢を大切にしている。その他ミニバーでは地元水上の名水「雪花水」及びソフトドリンクを無料提供。1階「ザ ラウンジ」営業時は、ラウンジのドリンクメニューからルームサービスの利用が可能となっている。

食においては、ミシュラン2つ星の川手寛康シェフの監修のもと、上州の食文化と食材を活かしたメインダイニング「ザ レストラン(the RESTAURANT)」から、気軽に利用出来るオールデイダイニングの「ザ ラウンジ(the LOUNGE)」まで、驚きに満ちた様々な食体験を楽しむことが出来る。「ザ レストラン」で提供する料理は、群馬の生産者を訪ね、恵まれた自然のもとで育まれた食材を吟味し、群馬の食文化を独自の解釈で再構築。一皿一皿が、同ホテルが提供するグローカル・キュジーヌとなっている。またその日の料理に合わせたドリンクペアリング(ノンアルコールも対応可)も楽しめる。「ザ ラウンジ」は、オープンカウンター席のみのしつらえのオールデイ・ダイニング兼ラウンジだ。レアンドロ・エルリッヒのインスタレーション「ライティング・パイプ」を眺めながら、様々なシーンで利用が可能なスペースでは、誰もがなじみのあるメニューを地元の食材を活かしながらも、驚きのあるプレゼンテーションでアレンジ。コーヒーは、世界のコーヒーシーンに絶大な影響力を持つ、オーストラリアにおけるスペシャリティコーヒーの草分け的存在「シングルオリジン(SINGLE O)」の豆を採用。料理人の技も味とプレゼンテーションの美しさと共に楽しめるのが魅力の空間となっている。

(TOP画像) photo: Katsumasa Tanaka / Shinya Kigure

白井屋ホテル概要
開 業 日:2020年12月12日
所 在 地:群馬県前橋市本町2-2-15
TEL:027-231-4618
客 室 数:25室    ヘリテージタワー:17室  グリーンタワー:8室
構    造: RC構造4階建 (ヘリテージタワー、グリーンタワー共に)
延床面積:2,565.46㎡  (ヘリテージタワー:1,744.52㎡  グリーンタワー:820.94㎡)
施     設:ヘリテージタワー:フロント、「the RESTAURANT」、「the LOUNGE」
グリーンタワー:フィンランドサウナ、ミストサウナ
アクセス:JR前橋駅より徒歩約15分、東京から新幹線利用で約1.5時間、車で約2時間
運営会社:白井屋ホテル株式会社

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