ワールドが展開する、「フリーピープル(FREE PEOPLE)」が1月31日をもって国内第1号店である原宿店を閉店することがわかった。これにより事実上、日本撤退ということになる。
フリーピープルは、2013年から同社が独占輸入販売してきた、米アーバンアウトフィッターズ社のライフスタイル型レディスカジュアルブランド。同年10月にアジア初となる旗艦店を東京・原宿にオープンさせ、話題を集めた。その後、ルミネエスト新宿やららぽーとTOKYO-BAY、大阪くずはモール、京都ポルタなどに出店していたが、現在は全て閉店している。
昨年、業界を震撼させたのは、全体の15%前後となる最大500店舗と15ブランドの閉鎖、約4分の1となる社員のリストラを行うという同社によるニュースだ。大手アパレルにとどまらず、店舗閉鎖やブランド終了による事業整理によって経営再建を図るアパレル企業が後を絶たない。2016年、ファッション業界は新たな活路を見いだせるのか、年度末を前に明るい話題は決して多くはない。