女優の三吉彩花、阿部純子がダブル主演を務め、ファッションイベント演出家である津田肇の初監督作品となる映画「ドーターズ(Daughters)」が、今秋9月18日に公開する。
同映画は、東京・中目黒を舞台に、ファッション業界に携わりながらルームシェアを送る2人の女性を主人公に、妊娠そしてシングルマザーとして出産するという人生の決断を通して、友情、仕事、家族、 過去への固執と現実など、現代の女性の揺れ動く心情にフォーカスしたヒューマンドラマだ。
ダブル主演を務めるのは、「犬鳴村」のヒットが記憶に新しい三吉彩花、「燃えよ剣」、「461個のおべんとう」の公開を控える阿部純子の2人。仕事も遊びも充実した毎日を送る27歳の親友同士を瑞々しく演じている。
イベントデザイナーの堤小春(三吉彩花)とファッションブランドの広報として働く清川彩乃 (阿部純子)は、お互いの価値観も合う親友同士。春には美しい桜が見える中目黒のアパートでルームシェアをし、仕事もプライベートも充実した毎日を送っていた。そんなある日、彩乃の妊娠が発覚。父親の名を明かさず「一人で生む」という彩乃に協力することを決めた小春だったが、少しずつ変化していく日常に戸惑い始めるといった内容でストーリーが展開していく。
その他のキャストには、小春が旅先の沖縄で出会う桜木智子役に黒谷友香、彩乃の祖母・茂代役に大方斐紗子、彩乃の父親・宏忠役に鶴見辰吾、彩乃が通う産婦人科医・永井香役に大塚寧々といった実力派の俳優陣が顔を揃える。
脚本、監督を務めるのは、 同作が初の⻑編作品となるファッションイベント演出家、映像作家の津田肇。過去にはガールズアワード(GirlsAward)、ビューティーコン(BEAUTYCON)の演出を手掛けるなど、ファッション、コスメ業界において気鋭のイベントクリエイターとして注目される津田監督ならではの視点で生まれた、絵画のように美しい四季折々の映像と丁寧な描写にも注目だ。
また、ファッションディレクションとしてティート トウキョウ(tiit tokyo)が参加。繊細なデザインや色使い、独特な世界観で人気のブランドが、劇中の全衣装を監修している。ブランドのデザイナーである岩田氏が以前より津田監督と交流があったこともあり、同コラボに至った。スタイリストは同ブランドのショースタイリングを⻑年手がける町野泉美が担当し、劇中での世界観を表現。
津田監督は、同作品の公開決定にあたり、「この映画は「人間の生活の変化」を一つの主題として描いた作品ですが、新型コロナウイルスの感染拡大によって訪れたこの大きなうねりの前で、芸術や娯楽というものは「安定した生活」の上で成り立っているものだという事実を改めて痛感しています。そんな時世でも、映画館が再開しはじめ、これから公開されていくであろうたくさんの作品とともに、「映画を観る」という日常が生活の中に戻ってくることを祈るしかありません。 四季折々の情景とともに一つ屋根の下に住む二人を紡いだこの映画の100分間が、⻑きにわたる「ステイホーム」によっていつの間にか過ぎ去ってしまった季節、そばにいる人との日々を思い起こし、ほんの一時でもこのうねりを忘れられるような時間になることを願っています。」とコメントしている。
公開は9月18日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開予定となっている。
映画「ドーターズ(Daughters)」
出演:三吉彩花、阿部純子、黒谷友香、大方斐紗子、鶴見辰吾、大塚寧々
企画:CHAMELEONS INC.
制作プロダクション: and pictures
制作協力:Lat-Lon
配給:イオンエンターテイメント・Atemo
製作:CHAMELEONS INC./and pictures/キングレコード/ワンモア/沖潮開発 ©「Daughters」製作委員会