マーケティングリサーチに関する情報サイト「マーケティング・リサーチ・キャンプ(Marketing Research Camp)」は、全国の15歳から69歳の男女1,100名を対象にした「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」から2015年1月から12月までの年間のデータを分析し、発表した。
調査のサマリーは、以下の通り。
<2015年のモバイルやソーシャルメディア関連分野の主なトピックス>
・スマートフォンからのインターネット接続が6割に増加し、ノートPCからの利用率と並ぶ
・パソコンの利用OSとして、「Windows 10」がわずか半年で2割超に
・Windowsでの利用ブラウザは「Internet Explorer 11」が減少し、「Chrome」が1位に
・「タブレットPC」の所有率は横ばいで、購入否定派がやや増加
・電子書籍利用は伸び悩み、利用率は横ばいで7割が関心なし
・スマートフォンとフィーチャーフォン利用率の差が拡大し、3人に2人がスマートフォンを利用
・スマートフォンのキャリアは大手3社がほぼ横ばい。シェアを最も伸ばしたのは「Y!モバイル」
・10代のパソコン利用時間が減少し、スマートフォンの利用時間が増加
・2015に最も成長したSNSは「Instagram」で、利用率が1.5倍に
10代を中心に「スマホオンリー化」が進んだ2014年に続き、2015年も10代のパソコン利用時間は2015年1月の102.4分から12月には79.6分まで激減。スマートフォンは115.0分から138.3分と大幅に増加した。SNSについても大きな変化が見られ、特に伸びたのが「インスタグラム(Instagram)」で、2015年1月時に8.5%だった利用率は、12月には13.4%と、他のSNSが横ばいか減少になるなか、利用率を伸ばした。性別と年代別に見ると、10代女性の利用率が特に高く、1月の30.0%から12月には42.0%まで増加。また、「Facebook」の利用率は39.4%(1月度)、37.5%(12月度)とやや減少したのに対し、「Twitter」は35.0%(1月度)、35.4%(12月度)で横ばい、「LINE」は43.5%(1月度)、47.3%(12月度)と増加傾向だった。
なお、同社はその調査データを収録した488ページの全レポートを、自主調査レポートページから無償提供する。マーケティングもデジタルファースト、モバイルシフトの考え方が浸透するなか、一見の価値がある調査データといえそうだ。