銀座6丁目に4月20日オープンする新商業施設ギンザ シックス(GINZA SIX)内に、フェンディ(FENDI)の国内最大級となる旗艦店「フェンディ 銀座店(FENDI GINZA)」が誕生する。
旗艦店のコンセプトは、約90年前にブランドが誕生した、フェンディのルーツを根ざす永遠の都「ローマ」。ローマの記念碑的建築物「イタリア文明宮(Palazzo della Civilta Italiana)」のアイコニックなアーチと日本の伝統的な“のれん”との情緒的繋がりがもたらしたファサードは、フランス人建築家のグエナエル・ニコラ(Gwenael Nicolas)がデザインを手がけた。
中央通りに構えるエントランスを入ると、天井から吊り下げられた巨大なオブジェ「ファーツリー(Fur Tree)」が姿を現す。国内外で活躍する日本人フラワーアーティスト東信によるこの作品は、メゾンを象徴するファーのポンポンをふんだんに使ったもので、フェンディの持つ世界観をより明確に打ち出す。エントランス正面に位置するブティックで最もアイコニックなディスプレイ「スパイクウォール」には、アイコンバッグ「バゲット(Baguette)」などが飾られている。
地下1階から地上3階までの4フロアで構成されるメゾネット店舗は、フロアごとに異なる表情を魅せる。縦に3つのゾーンで区切られた1階では、ハンドバッグやアクセサリーを展開。外光の差し込む明るい2階にはシューズエリアとプレタポルテルームがあり、レディ・トゥ・ウエアやファーをディスプレイ。ブラックを基調としたシックな内装の3階には、VIPルームとメイド・トゥ・オーダーエリアを設置した。ブラウンのカラーで統一したシックな雰囲気の地下1階はメンズフロアに。ここでは、ウエア・シューズ・バッグと、幅広いラインアップを展開する。
各階を繋ぐのは、ブラックとゴールドのポルトロ大理石を使った大階段。中央の吹き抜けには、照明デザイナー、リンゼイ・アデルマン(Lindsey Adelman)に特注したシャンデリアが独特の趣を添える。
この店舗の最大のトピックは、フェンディの国内店舗初となるVIPルームの設置、さらに世界初のファーウエアのメイド・トゥ・オーダーサービスの導入だろう。後者はファッション界においてかつてない試みとなり、自社でファー工房を擁する唯一のラグジュアリーブランドであるからこそ実現したといえる。特別な見本をもとに五つのスタイルからアウターのシェイプを選び、カシミアの配色やファーのデザイン、パーソナライズされたラベル、サイズ等を選ぶことができる。オーダー後、2から4ヶ月ほどで完成するといい、制作にはマスターアルチザンからなるチームがあたる。熟練の職人技を凝縮した自分だけの1着は、特別なものになるに違いない。
また同店ではオープンを記念し、バッグ「セレリア ミニ ピーカブー(Selleria Mini Peekaboo)」のリミテッドエディションを用意。カラーはフューシャピンク、パウダーピンク、スカイブルー、ライトグレーの4色展開となり、アイコニックな内側の楕円形シルバープレートには、シリアルナンバーに加え「GINZA」の文字が刻印されている。価格は53万円。さらに「セレリア ピーカブー」のウォレット2型も、バッグと同色展開で限定販売されるという。いずれも銀座店のみの販売となる。
[元記事:ギンザ シックスにフェンディ旗艦店が誕生。世界初ファーウエアのメイド・トゥ・オーダーに国内初VIPルームも]
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