俳優の斎藤工が4月23日、“STAY at HOME”をテーマに日常化するテレワークを舞台にしたオムニバス映画プロジェクト「TOKYO TELEWORK FILM」を始動、リモート撮影でクランクインしたことを発表した。
新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言を受けた外出自粛要請により、全国映画館の休館、映画祭のミニシアターをはじめ映画業界はじめ打撃を受けている
エンターテインメント業界。フィルムメーカー、モノクロ写真家としてマルチに活動する斎藤工は、先行きの見えない現場に自ら直面。3月下旬には、自宅環境での“娯楽の選択肢”として特別WEBサイト「A TAKUMI SAITOH FILM」を立ち上げ、監督作品や出演関連作、レコメンド作品や映画を随時更新している。自身の出演作品も撮影延期となり、在宅自粛の最中にスピード感をもって立ち上げたという。
本企画「TOKYO TELEWORK FILM」は、鬱屈に屈さず、ウイルスショックによって生まれ行く「テレワークカルチャー」を記録し続け、連作を時系列に並べ るオムニバス映画。俳優、芸人、ミュージシャン、一般ユーザーまでをも次々巻き込み、フェーズ1「テレワークセッション」、フェーズ2「テレワーク会話劇」を経て、 フェーズ「短編・長編を想定した製作」へと発展させた3段階(フェーズ)での製作を展開予定、2020年中の長編公開を目指す。
4月20日に撮影が終了したフェーズ1「テレワークセッション」では、テレビ電話で繋がったキャストが本人として実名で登場。近況実況やゲームなど興じた短編制作を重ね、2003年公開のジム・ジャームッシュ監督映画「コーヒー&シガレッツ」のテレワーク版のようなドキュメンタリー性ある内容となったという。第1弾となる初回出演は、女優の伊藤沙莉、お笑い芸人ラバーガールの大水洋介、アルコ&ピースの酒井健太ほか。近日撮影予定の第2弾では「COMPLY+-ANCE コンプライアンス」主演の秋山ゆずきほか多彩なゲストが出演予定だ。同プロデューサーの清水康彦が編集を手がけ、コメディやシリアス、ビターなものまで、オムニバス映画ならではのうねりを持ったトーンに仕上げ、長編映画への道のりをWEBにて随時公開していく。
4月29日には、通常興行を目指すオンライン映画館「STAY HOME MINI THEATER powered by mu-mo Live Theater」がプレオープン。休館要請により全国ミニシアターでの上映が中断となった、齊藤工総監督映画「COMPLY+-ANCE コンプライアンス」との併映でプレミア上映される。同時にトークイベントの収録も生配信で開催。3日間限定の計6回配信で有料上映する。
斎藤工は制作にあたり、「“漁師は漁に出られない時は網を縫う”と言う言葉があります。この”予期せぬ事態”に対し、従順に自主規制をかけながらも、そこから新たな歓びや愉しみを見付ける事は その網の目を密にする事ー我々人間の進化に繋がると、割と本気で思っています。(人命・医療・インフラ最優先ですが)手探りですが、様々な方々とオンラインで繋がり、お力・才能をお借りし、知恵を絞り合い、共に可動域を広げながら、”今(在宅・遠隔)だからこそ出来る事”を発掘、開拓して行きたいと思います。具体的に、悠々と、迅速に。STAY at HOME 斎藤工」とコメントしている。
A Takumi Saitoh Film Project「TOKYO TELEWORK FILM」
企画・プロデュース・監督:齊藤工
出演:伊藤沙莉、大水洋介(ラバーガール)、酒井健太(アルコ&ピース)、斎藤工 ほか
プロデュース:小林有衣子
プロデュース・編集:清水康彦
制作:(株)イースト・ファクトリー