カポックジャパン(KAPOK JAPAN)が運営する、木の実由来のファッションブランド「カポックノット(KAPOK KNOT)」が、100パーセント植物由来のダウン「プラントベースダウン 2030: フレア(Plant-Based Down 2030: FLARE)」を発表。6月22日から24日の期間で開催したAWの新作展示会の場にて、抽選販売受付を実施。
7月7日からはオンラインでも抽選販売受付を開始する。
木の実由来の素材「カポック」を使用したものづくりを行う同ブランドは、“ブラーザライン(Blur the line)”をコンセプトに、今年リブランドを行ったばかり。生産者、消費者、地球環境の視点に寄り添いながら、機能性とデザイン性を兼ね備えたサステナブルなモノづくりを目指す中、「カポック」を使ってサステナブルな新素材を開発。たった5ミリの薄さで、羽毛ダウンの暖かさを実現させた。カポックは東南アジアに自生する植物で、その実のワタはコットンの1/8の軽さ、吸湿発熱という高い機能性を備えている一方で、繊維の軽さと短さ故にワタから糸への加工が難しいとされた素材であったが、同国内大手繊維メーカーとの研究開発の末、カポックのシート化に成功。また、動物性の素材を使用しないことで、アニマルフリーな環境にも優しいヴィーガンダウンが完成した。
素材に使用したのは、身頃にはカポック×テンセル™の中綿、袖にはカポック100%のほぐしワタ、表地は東レの100パーセント植物由来ナイロン素材「エコディア®️N510」。東レグループの「先端素材による未来のファッション」の創造を目指すプロジェクト“ムーンレイカーズ(MOONRAKERS)”との共同企画で実現した事により、植物由来の素材の課題であった耐久性と機能性を兼ね備え、裏地や付属品も完全プラントベースで仕上げた。
デザインは、ダウンとドレスのハイブリッドデザインで、袖の部分はダウン特有の膨らみのあるシルエットが特徴。裾はドレスのように広がった「ダウンドレス」となっており、洗練された都会的な雰囲気も魅力だ。また、シワになりにくく、家庭での水洗いが可能という、サステナブルなアプローチも嬉しい。
同社代表の深井喜翔氏は、アイテム発表にあたり、以下のように語る。
「プラントベースの限界と言われていた耐久性とサステナビリティの両立に挑戦し、デザインとしてのラグジュアリーも持ち合わせた、未来のスタンダードを実現した商品です。商品名に入った『2030』にはある想いが込められています。それは、2030年にはプラントベース100%ダウンが誰もが無理なく生活に取り入れられている、そんな世の中を実現したいという思いです。私たちKAPOK KNOTはこれからもプラントベースの可能性を信じて、ラグジュアリーとサステナブルの融合を実現し、新しい選択肢を生み出します。」