みなさん、こんにちは。
今年も3月に入りました。
この時期は、卒業、入学、進学、就職、異動などなど・・・、いろいろな別れや出会いもあり、日本の中では3月はいろんな意味でスタート月なような気がします。そして、時代も変わりつつある中で、日本の中でも少しずつ変化が現れ始めるような気がします。
前回のコラムをあげたのが2月25日、親愛なる友人二人の誕生日に合わせてこのコラムを誕生させたのですが、その内容は“服のコストを知っていますか?”という皆さんに知っておいてもらいたい事を最初に書かせていただきました。
なんとその三日後、実にタイムリーなネタが飛び込んできました。
もう隠しません。ユニクロが工場リスト公開ファストリも乗る「サステナビリティー」の大潮流
この見出しで、日経ビジネスONLINEに掲載された内容は、“ファーストリテイリングは2月28日、「ユニクロ」ブランドの衣料品の生産を委託している主要工場のリストを公開した。従来は「ビジネス戦略上の重要性」から非開示だったが方針を展開。背景には、「サステナビリティー(持続可能性)」を重視する世界的な経営の潮流がある。”というところから、ユニクロがサステイナブルな視点を持って今後は事業転換、強化し推奨していくといった内容でした。
この記事には以前ご紹介した、バングラディッシュ ダッカでの縫製工場の倒壊事故の話もでており、最終的にユニクロとしては“「世界ナンバーワンになるということは、売り上げや利益だけではなく、社会や地球にとっても一番である事が非常に重要だ」と強調する。”と書かれていました。
ダッカの工場の倒壊は2013年、先日コラムでも書いたZARAのインディテックスやへネス&マウリッツ(H&M)、独アディダスや米ナイキも2016年には工場リスト開示はしており、このタイミングでのユニクロの公表は私的には些か興味がわきました。
ユニクロ(ファーストリテイリング)は現在世界第3位の衣料品メーカー兼販売会社で、1位のZARA(インディテックス)と2位のH&M(へネス&マウリッツ)が早々に工場公開をしていたこともかなりの影響があったかとは思います・・・・。
さて、皆さんは、EC特化型ファッションブランド「エバーレーン(EVERLANE)」をご存知ですか?サンフランシスコで2010年に設立されたオンライン発のSPA(製造小売り)ブランドです。ここの面白さは劇的な“透明性”。今までのブランドにないアプローチの方法で皆の心を掴んだのです。
創業者のミハエル・プレイスマンはベンチャーキャピタルの出身。原価7ドルのシャツが店舗で50ドル以上で売られているアパレル業界の利幅の大きさに驚き、2010年、25歳でこのビジネスを始めました。現在、エバーレーンは7ドルでできたものは15ドルで販売しています。
このエバーレーンは立ち上げ以降、年々会員を増やし、相当な人気ブランドとなっています。でも、まだ日本ではほとんど知られておらず、馴染みはありません。
- 2013年1200万ドル、2014年3600万ドルの売上高
- 2015年時点で会員数は100万人超
- ニュースレター登録者は35万人
- Tシャツは月に100万枚販売
- 2012年の初めてのボトムス販売時は12,000人がウェイトリストに登録
このリサーチからの数字を見ても、世界の注目度が窺えますよね。
時代の潮流に乗ると題しましたが、このタイミングの工場リストの公表が果たして時勢の動き、時代の傾向なのか?
形はどうあれ、世界は先を見て進んでいます。テクノロジーだけではなく、価値観も。
皆さんの想うサステイナビリティとは?
モノづくりも販売方法も、新しい流れが生まれつつあります。私たち世代や次世代の若者たちが、どんな社会にし、どんな後継者を残すかで次の時代も変わるでしょう。
しっかりと時代の流れや波に乗れるよう、日々努力、準備をし、価値観を磨いていきたいものですね。
About “JICK”
あなたの軸は、なに?
外見だけかっこつけてないかい?
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そんなこんなを見直すオトナのインスピレーション連載。オーガニック、エシカル、クオリティ高いライフスタイル。そこに必要なのは、お金よりルックスより、“良いモノはイイ”を見抜いていく感性と、スッと筋の通った真っ直ぐな心の軸。
“進化する感性”を刺激しながら、しっかりとした“軸”をブラさずに。