インスタグラム(Instagram)が、投稿の「いいね!」数と動画再生回数を非表示にする取り組みをテスト運用中だ。F.M.J.magazine編集部の調べでは、8月3日より国内でさらにそのテスト範囲が拡大、ユーザーやマーケティング業界で話題を集めている。
これは、ユーザーに「いいね!」の数ではなく、インスタグラム上でのつながりやシェアする写真や動画の内容を重視してもらいたいという思いから実施。2019年5月にカナダでスタートし、7月19日には、より多くの国と地域の利用者に与える影響を学ぶため、インスタグラにとって重要市場の一つである日本を含む7カ国でもテストエリアを拡大して実施すると公式発表していた。
これにより、対象となるアカウントのフィードやプロフィール画面などの全ての写真・動画に対する「いいね!」数と動画再生回数が、投稿したユーザー本人にのみ表示される仕様に変更。ユーザーは、自身の投稿上の「XXXさん他が『いいね!』しました」をタップすると、引き続き自分の投稿に付いた「いいね!」数と動画再生回数を確認することができ、どのアカウントが「いいね!」したのかも一覧で確認することができる。
同社は、今回のテストから得られる新たな学びを活かし、今後もインスタグラムが家族や友だちとの距離を縮め、自分の趣味・関心、お気に入りのビジネスとのつながりを深める場になるよう、様々な取り組みを続けていくとしている。
フォロワーやいいね数を販売する業者も存在するなど、いいね数を競い合う傾向を抑制することが目的とみられる今回の取り組みがどのような影響を与えるか、投稿をビジネスとするインスタグラマーをはじめ、インスタグラムがマーケティングの欠かせないツールの一つとなっているファッション業界としても注目できそうだ。
なお、現時点ではアプリのみの運用となっており、WEB版のインスタグラムからアクセスすることにより、これまで通り、いいね!数は確認することができる。