スタートトゥデイは5月21日、台湾でファッションコーディネートアプリ「ウェア」のサービスを開始する。台湾はSNSの普及率が高いのに加え、「日本のブランドやモデルが認知度されていて、これまでウェアに投稿された50万件以上のデータをもっとも活用できる」(前澤友作社長)とし、海外展開の第一弾に選んだ。
サービス内容は日本と同様にコーディネートレシピやマイクローゼット、SNSの機能を実装し、言語対応する。
台湾展開に当たっては、自社ブランドも展開する現地のファッション通販サイト「パッゾ」や「ラッフィー」など10サイトと連携。各サイトの商品情報と「ウェア」を結び、ユーザーが「ウェア」経由で通販サイトを訪問して商品を購入しても手数料はとらず、まずは利用者の拡大を優先する。
また、開始時にはフェイスブックで20万人以上のフォロワーを抱える現地モデルのシンディ(画像)、カリナ、ヴィアンなど影響力が強く、ファッション感度の高い40人以上の著名人がウェアリスタ(ウェア公認のファッションリーダー)として参加するほか、台湾に実店舗を構える「KBF」などのアパレル販売員もコーディネート投稿を行う。
日本と台湾で投稿されたコンテンツは「ウェア」上で横断的に閲覧、検索できるため、ブランドやユーザーにとっては国を超えてアピールできる場になるという。同社は台湾で同アプリの100万ダウンロードを目標とするほか、台湾以外のアジアや欧州でも「ウェア」の展開を計画する。
[元記事:スタートトゥデイ 台湾で現地通販サイトと連携し「ウェア」開始]
ユナイテッドアローズやビームスという大手セレクトショップや、アダストリアホールディングスやクロスカンパニーというSPA企業など、グローバル化を進める日本のファッション企業にとって、台湾は成長が期待される戦略市場のひとつ。親日といわれる台湾で、ブランド認知向上をはじめとしたマーケティング・コミュニケーション活動の模索が各社行われていますが、今回の「WEAR」進出がどう受けいれられ、マーケティング活用されるのか、今後の動向に注目できます。