TRUNKが、鮨さいとうとの業務提携を発表した。鮨さいとうは、ミシュランガイド東京の2010年版から19年版まで10年連続で三つ星を獲得しており、現在は一般予約不可の会員制のため対象外となっているが、国内外から多くの支持を集める「日本一予約の取れない鮨店」として広く認知されている名店である。
今回の業務提携は、日本が誇る食文化である鮨をTRUNKブランドの唯一無⼆の付加価値のひとつとして、国内外に広く提供していくことを目的としている。TRUNKが掲げる『ホテル業界のリーディングカンパニーとなり、日本の観光価値を高める』というビジョンを実現すべく、業界のトップランナーである鮨さいとうの店主・齋藤孝司との協業というアプローチで、ホスピタリティ業界から新たな世代に繋がる文化・価値創造を図る。
TRUNKが運営するホテル、TRUNK(HOTEL)は2017年の開業以降、国内外での認知が広がり、2027年から2028年には新たにTRUNK(HOTEL) SAPPORO、TRUNK(HOTEL) DOGENZAKA、TRUNK(HOTEL) KOBE(名称は全て仮称)が開業予定である。日本を代表するホテルブランドを目指し、鮨オーベルジュやシティおよびリゾートホテルにおけるプロデュースも含め、これまでにないハイエンドかつ本格的な食体験を堪能できるデスティネーションづくりを見据えている。
齋藤氏との協業により、新規開業する国内外のホテル内での鮨さいとうの出店をはじめ、鮨以外の飲食業態の企画、MICEやウェディング、またインルームダイニングメニューの共同開発の他、TRUNK(HOTEL)のシェフに向けた技術修練のサポートや職人の採用といった人材開発も視野に入れ、TRUNKが展開するホテルの料飲部門における価値向上を目指す。
齋藤は、「ホスピタリティ業界を変革することで社会をより豊かにしていくという、TRUNKやT&Gグループの理念に共感したことが、今回の提携に至った最も大きな理由です。私自身ホテル業への進出は初めてですが、この挑戦を通して鮨をはじめとした日本が誇る食文化の発展に繋がればと思います。同年代である野尻社長と共創することで、世の中にインパクトを起こせると確信しています。」とコメント。
また、TRUNK代表取締役の野尻は、「ホテルや飲食店の人材不足や国内外のサステイナブルな食料供給、グローバル基準でのオペレーションなど、業界は様々な課題に直面しています。今回の取り組みが、こうした問題の新たなソリューションとなり、飲食分野からもホスピタリティ業界にイノベーションを生み出していきたいと考えます。」コメントしている。