伊藤忠商事が、体験型展示「未来の試着室」展を、1月22日から2月27日の期間で、同社が運営するITOCHU SDGs STUDIOにて開催する。
同社は、「中期経営計画 Brand-new Deal 2023」における基本方針の一つとして、「SDGs」への貢献・取組強化を掲げ、昨年春には「ITOCHU SDGs STUDIO」を開設。現在、体験型企画展示を多数開催する他、世の中のSDGsに関する取り組みを後押しする発信拠点として、SDGsに関わる活動を行う団体等への展示スペースやSNS発信等の撮影スペースを無償提供している。
同展示では、ファッション産業におけるサステナビリティ推進のSDGsを目的に、「地球環境への配慮」「リサイクル」「リユース」「ダイバーシティ&インクルージョン」「伝統文化の継承」といった異なるテーマの「5つの試着室」を展開。商品や素材を実際に手にとって、多様な「衣服の可能性」を体験できる内容となっており、誰もが日々身にまとう「衣服」をテーマに、未来に向けて一人ひとりができるアクションを考えるきっかけを提供する。
①リユース:KUROZOME REWAER PROJECT“K” 〜革新を着る〜
「KUROZOME REWEAR PROJECT“K”」は、100年以上「黒染め」を追求してきた京都紋付が展開する、着古した服やアパレルの在庫を黒染めで蘇らせるサービス。伝統産業の革新で、「染め替えてもう一度楽しむ」ファッションを提案する。
②地球環境への配慮:Kuura® 〜森を着る〜
「Kuura®」は、環境にやさしい針葉樹由来のセルロース繊維。成長・伐採・植林がすべて管理されており、木材リソースの持続的な活用が可能といわれるフィンランドの森林から生まれた、次世代の素材ブランドとして注目を集めている様子を紹介。
③ダイバーシティ&インクルージョン:UNITED CREATIONS 041 with UNITED ARROWS LTD. 〜わたしを着る〜
「UNITED CREATIONS 041 with UNITED ARROWS LTD.」は、障害や病気を抱える方の服の悩みに徹底的に向き合うことで、結果的にすべての人に心地いい服を生み出す。服と人の関係に深く向き合うことで、服で人々の生活をより豊かなものに。というメッセージが込められている。
④伝統文化の継承:Pheeta 〜文化を着る〜
「Pheeta」は、世界中の優れた服飾技術を継承し、時を経ても愛される“繋ぐ服”がコンセプトのブランド。世界中の希少な手仕事を次世代へと、自身の大切な一着を子どもたちへと、繋いでいくことで文化を育んでいくことを訴えている。
⑤リサイクル:RENU® 〜循環を着る〜
「RENU®」は、衣料品の生産時に出た残反・裁断くずや要らなくなった服を糸まで戻し、生地や服、製品に生まれ変わらせることで、“サーキュラーエコノミー”を実現。捨てられるはずだった生地の切れ端や服が、新しいモノに生まれ変わり、必要な人のもとへと循環していく様子を紹介。
その他、デニム製品の繊維ごみをアップサイクルして製造した建材を使用した家具ブランド「ステラポップ(STELAPOP)」のテーブルや椅子を使用したカフェスペースを併設。サステナブルであるとともに、繊維の表情や色が分かるユニークな材を使用したテーブルや椅子で、ゆっくりと展示内容を振り返ることができる。
「未来の試着室」展 概要
主催:ITOCHU SDGs STUDIO
期間:1月22日(土)〜2月27日(日)11:00~18:00
※休館日:毎週月曜日。月曜日が休日の場合、翌営業日が休館となる。
会場:ITOCHU SDGs STUDIO
住所:東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1F)
料金:入館料無料