【七十二候とは?】
私達は季節を大きく4つに分け、季節の訪れに気づき楽しんでいます。
昔の人は季節を72種にも分け、5日ごとに変わる季節を楽しんで生活していました。
一年に72もの季節に分けて生活をおくっていた感覚とは?
季節の移り変わりを感じながら生活をおくる心地良さとは?
そんなコトを考えながら、花屋の目線で、季節にあった草花を探して紹介します。
|第三十六候 大雨時行(たいうときどきにふる)
8月2日〜 6日頃は、旧暦では「大雨時行」。
「夏の雨が時に激しく降る頃」という意味です。確かにそろそろニュースでは
「ゲリラ豪雨」「台風」「傘を持ってお出かけ下さい!」という声が聞こえ始めてくる頃ですね。
昔の人は、大雨や夕立、氷柱(つらら)のことを「銀竹」と呼んでいました。
暑い夏に「銀色の竹」と表現されると、どこか涼しそうな印象さえあります。
「銀竹」に似た清涼感を感じる夏おすすめの草花は「ミント」。
爽やかな香りを持つハーブ。バニラアイスの上にのっていたり、
夏人気のカクテル「モヒート」にもミントが使用されています。
春や秋頃は葉のみの状態のミントがお花屋さんに並びますが、
今の時期は開花期で花がついたものが手に入ります。
暑い夏、開花期を迎えたミントは一服の清涼感を与えてくれるはずです。
flower & photograph by yosuke sugawara