COLUMN

【コラム】七十二の季節を感じる – 南青山の小さな花屋 #03 ヒグラシ鳴く 「ダリア」



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【七十二候とは?】
私達は季節を大きく4つに分け、季節の訪れに気づき楽しんでいます。
古くから親しまれてきた暦「二十四節気・七十二候」をご存じでしょうか?
昔の人は季節を72種にも分け、5日ごとに変わる季節を楽しんで生活していました。

一年に72もの季節に分けて生活をおくっていた感覚とは?
季節の移り変わりを感じながら生活をおくる心地良さとは?

そんなコトを考えながら、花屋の目線で、季節にあった草花を探して紹介します。

|第三十八候 ヒグラシ鳴く(ひぐらしなく)

8月12日〜 17日頃は、旧暦では「 ヒグラシ鳴く」。

「ヒグラシが鳴き夏の終わりを感じる頃」。ちょうどお盆休みにあたります。帰省先でヒグラシの声を聞く方も多いのでは?

蝉は「アブラゼミ」「ツクツクボウシ」「ミンミンゼミ」等と種類によって鳴き声が異なります。
夕暮れに聞こえてくる「カナカナ・・・」と響くヒグラシの鳴き声は、他の蝉と違って、どこか涼しげで、儚げです。

日が暮れた後、夏の夜の風物詩といえば「花火大会」。お盆休みの時期、足を運ぶ方も大勢いらっしゃると思います。

花火と聞くと思い浮かぶ花は「ダリア」。

花の中心から花火のように花弁を広げている豪華で、艶やかな花。
特に「サンタクロース」という名前の品種は、ダリアの中でも和の趣きがあり、赤と白色のコントラストの強さが魅力です。

短命な所もまた、花火のようです。ダリアは切り花の中でもフレッシュな状態が短い花になるので(夏は平均3日〜5日)、お花屋さんで購入する際は、入荷して間もないものを聞いて購入すると比較的長く楽しめます。

ダリアは品種改良も盛んに行われ、様々な品種がお花屋さんに並びますので、お好みのダリアを探してみて下さい。

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flower & photograph by yosuke sugawara

SUGAWARA

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「SUGAWARA」東京 南青山の小さな花屋。
旧暦と呼ばれているものは、古代中国で生まれ6世紀頃に日本に伝来した「太陰太陽歴」。その後、日本の風土・季節にあわせて日本独自のものへと改編されていきました。
昔の人は季節を72種にも分け、5日ごとに変わる季節を楽しんで生活していました。江戸時代に確立した暦「本朝七十二候」にそって、季節の移り変わりを感じながら、生活をおくる心地良さ・草花を探してコラムにしています。

昔の人が一年に七十二もの季節に分けて生活をおくっていた感覚とは?
連載を通して72種類の季節と草花を紹介していきます。

Web 「SUGAWARA」公式サイト
Instagram @sugawara87

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