モデルの紗羅マリーが、2018年春公開の映画「ニワトリ★スター」にヒロインとして、映画初出演を果たすことが発表された。
井浦新が主演を務める映画「ニワトリ★スター」は、かなた狼監督、(当時)たなか雄一狼による電気書籍を映画化したもの。
ストーリーは、裏社会の住人とも呼べない場末の生活をおくる雨屋草太(あまや・そうた、井浦新)と同居人の星野楽人(ほしの・らくと)の姿を軸に展開されていく。深夜のバーでアルバイトをしている2人の秘密は、大麻の密売で生活していること。目標もなく中途半端に生きてきた2人が巻き込まれる“あいつら”の恐怖、街の不良たちを影で操り暴力団の新たな形態を構築するヤクザ・八田、DVの恐怖にさらされながらも愛を支えに耐える未婚の母子(紗羅マリー)、知っているつもりで何も知らなかった親友の内面……。草太と楽人が迎える運命の先には、予測不能な結末が待ち構えていた、という内容。昨年8月から約1ヶ月間かけて撮影された。
紗羅マリーは、沖縄県出身で、楽人と人知れぬ深い縁を持つ女性・知花月海(ちばな・つきみ)を演じる。ティダと言う幼き男の子を持ち、東京という大都会の中で〈未婚のシングルマザー〉として夜の仕事をしながら生きているが、心が弱くなっていた時に手を出した覚せい剤の依存に苦しんでいる。儚げな影に包まれた謎の女性で、DVを受けるシャブ中毒のシングルマザーという“難役”だ。
紗羅マリーは、「何もかも、台本というものを開いた事も、自分以外の人間の名前を名乗る、ということも全てが初めての挑戦でした。私のファンでいてくださっている方々に、見たこともない私を、姿をみてもらえると思います。お話をいただき、やりたいです!と言った日から、決定もしていないのにダイエットを始めました(笑)。撮影が始まってからは、全く何が正解なのかわからず、自分との戦いでしたが、監督も、俳優さんも、スタッフのみなさんもみーーーんな一緒に戦ってくれたので輝くことが出来たと思います。」と出演にかける思いをコメント。
また、「愛というものは、自由自在に変化するものだと思います。なので、私は愛と言う言葉があまり得意ではありません。でも、この世の中で、変わらない愛がちゃんとあるんだという事。生を受けてから死ぬまでの中に、必ず変わらない愛をプレゼントしてくれる人がいるから、見失わないように。この映画をみて、いろんな愛を感じてください。」と語っている。
既に発表されている、主演の井浦新に加え、もう一人の主人公・星野楽人役には成田凌が発表され、井浦と成田は裏社会に接しながらもその日暮らしで2人で共同生活を送る親友同士を演じる。その他、ヤクザの組長役に津田寛治、井浦演じる主人公の父親役に奥田瑛二、主人公の2人が暮らす個性的なアパートの管理人役にLiLiCoの出演も発表された。
伝説のブロードウェイミュージカル『RENT』で舞台初出演を果たすなど、近年女優として注目を集める、紗羅マリー。モデルはもちろん、ママとしての一面も多くのファンに共感を集めている彼女の新たなステージに注目が集まりそうだ。
なお、同作は、今月17日から始まる第70回カンヌ国際映画祭のマーケットにてプレミア上映される。
映画「ニワトリ★スター」
出演:井浦新、成田凌、紗羅マリー、阿部亮平、LiLiCo、津田寛治、奥田瑛二
監督:かなた狼
制作:ウィルコ
製作:GUM、GUM WORLD
配給・宣伝:マジックアワー
(C)Gentle Underground Monkey
※2018年春、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー