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【コラム】旬の食材でつくる「アンドカリー」のスパイスカレーレシピで内側から健康に。“ストレスレス”になれるカレーレッスン



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暑い季節になると食べたくなるものの代表選手、カレー。書店のコーナーにもカレーやスパイスの本はこの時季多く並ぶようになる。なかでもとりわけカラフルで、親近感を伴うような緩さも感じるのは今年5月に発売された「スパイスでおいしくなる and CURRY のカレーレッスン」。カレー好きの間で注目を集める“流しのカレー屋”「アンドカリー(and CURRY)」による初のレシピ集だ。フリーランスで人事の仕事をしながら、週2日はカレー屋を営み、ワークショップも精力的に行うという忙しい毎日を送っている店主、阿部由希奈さん。今回は、その忙しさを感じさせない健康的でポジティブな雰囲気を纏う彼女に、ストレスレスなカレーのレシピを伝授していただいた。

Photo: J.L.F.S Text: Madoka Takano Edit: F.M.J.magazine


#01 “流しのカレー屋”「アンドカリー」とは

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ー 間借りでカレーを提供することから始まり、今は「キッチンアンドカリー(Kitchen and CURRY)」としてお店も営業されていますが、阿部さんをカレー活動に動かしたきっかけは何だったのでしょうか。

いくつかあったのですが、一つは最初に間借りさせてくれた、たこ焼き屋のおっちゃんの言葉ですかね。私は関西出身なんですが、常連で通っていた立ち飲みたこ焼き屋さんのおっちゃんが、SNSでカレーのことを沢山アップしていた私を見て、「そんなに好きならやってみれば?」とかけてくれた言葉が背中を押してくれました。そのたこ焼き屋さんで間借りすることから、“流しのカレー屋”がスタートしました。

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ー 料理は元々好きだったのですか?

作るのはそんなに好きではなかったですね。食べに行く方が好きで、カレーもよく食べに行っていました。それで、カレーにまつわる発信ページみたいなものを作ろう、と友達と軽いノリで作ったのがアンドカリーの始まりだったんです。最初は女子会ができるカレー屋さんを紹介するようなものでした。そのうち、”こんなカレー作ってみた”という記事を書こうと思って、自分で作り始めたのがきっかけでカレー作りにハマりましたね。

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ー 阿部さんの思うカレーの魅力とは?

自由なところですね。スパイスの組み合わせと、食材の組み合わせによって味が全然変わって、可能性が無限大なところです。アンドカリーの“キッチン開放日”に使う野菜は、高知県の「中里自然農園」さんからランダムに送ってもらっているのですが、見たことのない野菜が送られてくると、これをカレーにするにはどうしようかな、と考えることがとても好きです。

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ー 今年の5月に初著書となるレシピ集を出されて、さらに全国各地でカレーレッスンも精力的に行っていますが、本書を通じて読者に伝えたいこととは?

私の勝手なイメージなんですけど、スパイスって結構敷居が高いように思われがちなんですよね。その理由としては、カレー本を見ていると「クミンはセリ科の植物で…」みたいに難しくて。「クミンは和食にも合います」と書いてくれた方がイメージしやすかったり取っ付き易いんじゃないかなと。それを伝えたいですし、カレー作りの本当の楽しさは、自分で”こんなカレーが作りたい”と思った時にそれを実現できることじゃないかなと思っていて。私なりの考えがあるので、それをお伝えできたらと思ってやっています。

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ー 今後やりたいことはありますか?

カレーを食べてもらう日数を増やしたいというのはありますが、お店を大きくしたいという想いは全くなくて。どちらかというと、野菜の生産者さんと一緒に収穫をさせてもらったりとか、お野菜の事を教えて頂いたりすることに時間を費やしたいと思っています。生産者さん巡りをして、原材料の事をもっと知っていきたいです。

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ー 暑い夏を乗り切るためのスパイスがあれば教えてください。

クミンは利尿作用があるので水分を循環させてくれる、など効果は様々ですが、加えるスパイスはわずかな量なので、それよりも食材が大事かなと思っています。旬のものを食べるということや、質のいい油を選ぶこと。カレーは思った以上に油をたくさん(大さじ3杯くらい)入れるんですよね。なので、できれば安いサラダ油を使うのではなくて、ひまわり油だったり、玄米油など体によい、自分に合っていると思える油を使ってみてください。自分で作れば、油まで好きに選べますからね。

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#02 ストレスレスなカレーレシピ

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ー ではいよいよ“ストレスレスなカレー”というテーマで、それを選んだ理由とともにレシピをご紹介して頂きます。

Lesson1.「なすのココナツカレー」

旬のものを旬の時期に食べることが身体にとっては一番いいことだと思うので、一つ目は今まさに旬のなすを使ったカレーです。なすは暑い夏に体にたまった熱を逃してくれるんですよ。シンプルですが、ココナツミルクのコクと野菜のおいしさが存分に味わえるカレーです。クローブが入ることで、香りの輪郭がはっきりと出ます。

andcurry_11撮影:寺澤太郎 スタイリング:藤田真理

○材料(4人分)
なす‥‥3本
ココナツミルク‥‥300ml

(ホールスパイス)
レッドチリ‥‥1本
シナモンスティック‥‥1本

(パウダースパイス)
コリアンダー‥‥大さじ1
クローブ‥‥小さじ1

玉ねぎ‥‥1個
にんにく‥‥1かけ
しょうが‥‥1かけ
青唐辛子‥‥1本
塩‥‥小さじ2(目安)
油‥‥大さじ2

○下準備
・なすはヘタを取って一口大に切り、水にさらしておく。
・玉ねぎは1/2スライスにし、にんにく、しょうが、青唐辛子はみじん切りにする。
※1/2スライスとは、玉ねぎを縦半分に切り、次に繊維を切るように横半分に切ってから、繊維に沿って薄切りにする切り方。

○作り方
1 鍋に油とレッドチリ、シナモンスティックを入れる。シナモンスティックからしゅわしゅわと気泡が出始めたら、玉ねぎを入れて中火でざっと炒める。
2 にんにく、しょうが、青唐辛子を加え、玉ねぎがしんなりするまで炒める。
3 火を止めてパウダースパイスを入れ、余熱で全体がよく混ざるまで炒める。
4 水けをきったなすを加え、中火で炒める。なすがくたっとし始めたら、水200mlを入れる。煮立ってきたら、ココナッツミルクを加えて沸騰寸前で火を止め、塩で好みの味にととのえる。

※塩は入れた後に引くことができないので、少しずつ様子を見ながら足しましょう。

Lesson2.「キウイとスペアリブのカレー」

2つ目は、夏バテで食べにくい時期でもあるので、お肉とさっぱりとしたキウイを使った食欲をそそるレシピになります。フルーツを使った華やかでごちそう感のあるカレー。スペアリブは手で持って、豪快に食べてくださいね。

andcurry_12撮影:寺澤太郎 スタイリング:藤田真理

○材料(4人分)
豚スペアリブ‥‥600g
塩‥‥小さじ1
ブラックペッパーパウダー‥‥小さじ1
キウイフルーツ‥‥2個

(ホールスパイス)
レッドチリ‥‥1本
シナモンスティック‥‥1本
クミンシード‥‥小さじ1

(パウダースパイス)
コリアンダー‥‥大さじ1
チリペッパー‥‥小さじ½
ターメリック‥‥小さじ⅓
カルダモン‥‥小さじ1

玉ねぎ‥‥1個
にんにく‥‥2かけ
しょうが‥‥1かけ
青唐辛子‥‥1本
塩‥‥小さじ2(目安)
油‥‥大さじ3
スペアミント‥‥適量
プレーンヨーグルト‥‥100g

○下準備
・キウイは皮をむいて粗みじん切りにし、トッピング用に1/2個分をとり分ける
・豚肉は1~2箇所切り込みを入れて保存袋に入れ、塩小さじ1、ブラックペッパーパウダー、キウイ1と1/2個分を入れて口を閉じる。袋ごと30秒ほどもんでなじませ、冷蔵庫に一晩入れる。
・玉ねぎは1/2スライスにし、にんにく、しょうがは粗みじん切りにし、青唐辛子はみじん切りにする。
※1/2スライスとは、玉ねぎを縦半分に切り、次に繊維を切るように横半分に切ってから、繊維に沿って薄切りにする切り方。

○作り方
1 鍋に油とレッドチリ、シナモンスティックを入れ、弱火にかけて20秒待つ。クミンシードを加え、油の中でじわーっと動き始め、香りが出るまで熱する。
2 にんにく、しょうが、青唐辛子を加え、こんがりと色づきにんにくの香りが出るまで炒める。
3 玉ねぎを入れて中火で焦げる直前まで炒め、「水50mlくらいを差して水分を飛ばしながら、再び焦げる直前まで炒める」を繰り返し、こげ茶色になるまで炒める。
4 火を止めてパウダースパイスを入れ、余熱で全体がよく混ざるまで炒める。
5 フライパンを強火で熱し、豚肉を焼きつける。全体に焼き目がついたら 4 に加えてベースとからめる。
6 水300mlを入れて中火で10~15分煮込む。豚肉に火が通ったら、塩で好みの味にととのえる。

※塩は入れた後に引くことができないので、少しずつ様子を見ながら足しましょう。

7 スペアミントはみじん切りにし、トッピング用に取り分けたキウイ、ヨーグルトと混ぜ合わせてソースをつくり、器に盛ったカレーにかけて食べる。


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「スパイスでおいしくなる and CURRY のカレーレッスン」
著:阿部由希奈
発行:立東舎
発売:リットーミュージック
発売日:2019年5月24日
価格:1,500円+税

ー 取材に伺ったのは、アンドカリーの拠点となる世田谷の「キッチンアンドカリー」。本のナビゲーターでもある2匹の猫のかわいいイラストも一緒に出迎えてくれるそこは、まるで避暑地にでも行ったかのようなほっとする空間です。阿部さんの作るカレーは、素材へのこだわりと愛の詰まったカレーでした。美味しいだけでなく、健康になれること間違いないスパイスカレー。いつもの家カレーもスパイスカレーにシフトしてみれば、夏バテ知らず、疲れ知らずの夏になりそうです。

STORE INFORMATION.

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kitchen and CURRY(キッチンアンドカリー)
住所:東京都世田谷区羽根木1-21-24 亀甲新い52
キッチン開放日:木曜 11:30~15:00、18:00~21:00 日曜 11:30~20:00
※売り切れ次第終了
※イベント出店により営業日変更の場合、ホームぺージに掲載

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連載:コピーライター小藥元の「美ンテージ採集」

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